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ライブドアに助言

合併問題が起きてからずっと話題を集めてきたライブドアであるが、ここにきて楽天に勢いも球団を手にする事も奪われそうな雰囲気である。

別にどちらにも何の思い入れもないが、劣勢に荷担するのが、本誌の信条である。（全国の劣勢の方、荷担しますので、ご連絡ください。ささやかに荷担します。）

ライブドアが問題の表舞台に出始めた頃は、近鉄消滅の救世主であり、オーナー会議の老害たちとの対立の象徴でありつづけ、選手会が立ち上がり、近鉄ファンのみならず、まともなプロ野球ファンのより所のひとつでもあった。

その間、オーナー会議のおっさん達を非難しなかったのは立派だったが、今となっては「かわいげ」を演出しなかったのは、すこし硬派過ぎたのかもしれない。

楽天が新規参入の名乗りをあげ、シダックスも参入にまんざらでもない雰囲気をだして、パリーグが８球団になればいいなと思っていたが、先にライブドアが申請していた同じ仙台で、楽天も申請をし、選手会とプロ野球機構がスト回避の妥結をした事で、ライブドアを歓迎する声はなくなっても不思議ではない。

仙台市民にとっても野球ファンにとっても、どっちでも変わりないし、選手会が５球団に反対するときに「奇数ではいびつだ」と言った以上７球団もいびつだ。

おまけに楽天は、ストを回避した妥結後に西武オーナー堤やオリックスオーナー宮内なんかと交流があると豪語して、おっさん達と対立してきた感じのライブドアが不利にみえる。オーナー達への非難が消滅しつつある今だから楽天がおっさんと仲良しだとしても楽天への野球ファンの非難もありえない。

楽天とライブドアの２社をどんな選考が行われるのか知らないが、もしそれがまともなら「甲乙つけがたい」となるはずだ。だって、現存する球団の経営と比べてみれば、どっちも立派なはずだ。どっちもまとも判断能力を持っているから、もっともふさわしい土地が両方から選ばれたのだろう。そろいもそろって赤字の連中が、どう理由をつけてその内１社を落とすっちゅうねん。もし１社の参入を認めないなら、不透明な選考しかありえない。

選手会にとっても「選手の解雇」「プロ野球の縮小」という当面の災難も回避したので、うまくやった楽天が新規参入し、半年近くも資源を使い、まあ誠実でありつづけたライブドアが苦汁をなめようが、どうって事はない。不誠実で強行な態度の者が抗議されても、誠実な者が日の目を見ないのは日常茶飯事だ。

「おことばコレクション!」によればたった１ヶ月前の８月に楽天はプロ野球の経営は「ありません」と言っているのだ。てめえの言葉にも不誠実な輩が、ライブドアの誠実を踏みにじるようにも見える。あるいは、楽天の「（プロ野球経営は）ありません」の撤回は、おっさん達がシダックスと天秤にかけた上での差し金とも考えられる。

そういうわけで、ライブドアが考えていなさそうな助言を言っておく。（ちなみに僕は堀江氏が買収する前のライブドア発足時に会員になりました。）

• もう少し、かわいげを演出せよ。
• もう少し、やせろ。
• ネクタイ買え。
• 涙でも流して見せろ。
• シダックスにコンタクトを取るなり、パリーグ８球団の道を探れ。
• 個人向けサービスを拡充したいのであれば、トップが表に出ないか、すごく好かれるかのどちらかだ。
• ナベツネや堤、宮内などのスキャンダルをさぐれ。

ニュースで近鉄の涙の最終試合を見た。また不愉快な感情がフツフツとしてきて、近鉄球団の歴代責任者を列挙しようと思ったが、どうせ公開してないんだろう。おやすみ。

Posted at 2004年09月25日 02:11

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