近鉄オリックスの合併問題の行方は、日本という国が問われる。
長いものに巻かれていいの?
以前、絶対ってまだあったのか で書いたが、絶対主義による政治が許されていいのだろうか。そして力に流されて、弱いものは妥協させられていく。独裁政治の旗手、日本のプロ野球だ。
まだ渡辺氏は権力の座に座っていたのか。去年辞めるって言ってなかったっけ。近鉄とオリックスの合併問題で、1リーグ10球団の構想が持ち上がっている。
近鉄ファンやオリックスファンをないがしろにせず、かねてから問題視されている加盟料30億円の撤廃など近鉄が残る道がないか検討する場が必要だという選手会古田会長に対して、渡辺氏は「古田君はバカ」と言う。
スポーツニッポン(2004/6/25)によると、パリーグと10月の日本の風物詩である日本シリーズを失ってしまう1リーグ制に反対をとなえるセリーグの球団に対して、渡辺氏は
「ここは小を捨て大同につくということで協約改正をやらなきゃどうにもならんよ。でも、4分の3、9チームの賛成がなきゃできない。それができないという事態になったら別の行動を起こすしかしようがないね。新リーグだよ」
反対するなら、渡辺氏についてくるものだけでリーグを作ると言うことだ。これは逆らうものは許さないという姿勢だ。オーナー会議による審議を前にして、反対は許さないというなら、会議には意味が無い。
僕は、1リーグになろうが、合併が回避されようがどっちでもいいが、是非を論議しない独裁がむかつくのだ。渡辺氏の強権は今に始まったことではない。
1950年の2リーグ分立以後、新リーグ構想が持ち上がったのは今回が3度目となる。いずれも主役は巨人で最初は78年の江川事件。巨人は野球協約の「空白の1日」をつき江川と電撃契約を交わしたが、実行委員会に却下されたため、ドラフト会議をボイコットし、野球機構脱退、新リーグ設立を模索。金子コミッショナーの強い要望により、ドラフトで江川を1位指名した阪神との交換トレード(小林―江川)で一件落着となった。
2度目は93年。ドラフト撤廃を唱える渡辺オーナーと西武・堤オーナーが6球団による新リーグ設立で合意。「ドラフトなし。FAを認める」という新協約の草案作成にとりかかったが、この動きが圧力となり協約改正〜ドラフト改編が実現したため、新リーグ構想は立ち消えた。この時、中日、広島、阪神、ダイエーが賛同の意向を示したことを渡辺オーナーが後に明らかにしている。
日本の財・政界人や文化人達はこんな絶対主義をのさばらせておいていいのか?日本人は渡辺氏のやり方に麻痺しているのではないか。強いものには口出すことができないのか?長いものにはまかれろでいいのか?これが日本人の特徴ですむのか?太田大阪府知事もバッファローズを残したいなら、野球が好きと言うのなら、渡辺批判しろ。こんな封建的な組織を残している日本を恥じるべきだ。
2000年6月22日スポーツニッポンより渡辺氏談
「うちの庭にもの凄いカラスがきてな。最近買った九官鳥を狙おうとするんだ。それで電動銃でダダッと撃ったら、当たってカラスが落ちてきた。それでとどめを刺そうとベランダから飛び降りたら、雨で濡れていた芝生の上にスッテンコロリン。上腕骨が縦に3つに裂けちゃった。手術では皮を切ったり、肉を割いたりしたら、大量出血して貧血になったよ。だから石原都知事に会った時、カラス退治をお願いしたんだ」
自分勝手な渡辺氏らしい。ちなみに許可なく野鳥を殺したら犯罪です。石原知事もゴルフ場でカラスにアイアンを投げつけたら、お返しに頭をつつかれたことがトラウマとなっているという話を聞いた事があるが、この二人似たもの同士かもね。もう権力者にたて突くのはカラスだけなのか?
参考
東京都カラス対策プロジェクトチーム報告書
日本野鳥の会:東京都「カラス対策プロジェクトチーム報告書」に対する意見書
Posted at 2004年06月26日 21:57
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コメント
あずまんが からコメント
大同=巨悪と見なすべきでしょう。
Commented at 2006年09月23日 23:37
鳥新聞 からコメント
大同が悪とは言い切れませんが、組織構造が悪いと思います。
Commented at 2006年10月13日 00:48