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猫語

僕の実家では一匹の猫を飼っている。飼っているというか、近所の猫博士的ばーさんによると、うちの猫は半分野良猫らしい。

最近は頻繁に実家に帰るが、猫が生まれて何年かはめったに実家に帰らなかったので、僕を見ると外に逃げていく。

実家にいるときは、なついて欲しいので、なるべく僕が餌をやるようにはしていたが、それでも警戒を解かないので、その警戒心を愛する事にしたが、「野良猫ナンパ法」という記事を参考に、猫語で話し掛けてみた。僕は「こんにちは」と言ったつもりだが「ｋｇはおほｗｑｋ」とでも聞こえたのだろうか。怪訝な表情をされた。海外旅行でもあることだ。

その記事には、次のようなコメントがあった。

人間用のチーズを猫に与えるのは毒ですので止めときましょう。心臓病や腎不全の原因となります。猫は人間のような塩分に強い動物ではありません。獲物の血液の塩分で賄えるようにできています。そのため人間にとって美味しい程度の塩分は、犬や猫などにとっては濃すぎるのです。基本的に人間のように悪食で毒物に対する抵抗力がやたらと強い生き物と同じもの、特に加工食品を食べさせるのは、危険だと思ったほうが良いと思います。（投稿者 sf）

これに対する返事が

ぷぷぷ、あー、猫エサ主義者様のお通りですか。まぁ、ご自身がどう判断してどうやろうがご自由にどうぞ。指示は不要です。化学薬品いっぱいの食い物いっぱいあげてくださいね。個人的に、食べられるもの食べる分には、自己責任だと思ってますので（笑）、カロリーとかくだらない概念振り回している人は、本当の物事を理解することはできないのです。猫ミルクなんて最たるものですよ。所詮は宣伝で売っているもの。何日も常温で店で晒されているものが安全だと売られている現実に驚きを隠せません。これ以上は筆禍ですから、書ききりませんけどね。人間の身体にしろ、猫の身体にしろ、毒はきちんと解毒できます。大量にでもなければ、なんら問題は生じません。それが原則です。（投稿者 ichi）

筆禍ですから、書かないというのは、猫えさ業界に対して気を使っているのだろうか？この記事は単に猫とはコミュニケーションできるが、人間とはロクにコミュニケーションできない男が、女子学生にトラックバックナンパするために書かれた物なのかも知れない。それなら知らないおっさんに横から口はさまれたらむかつくだろう。もちろんネコにとっても塩分は毒ではないが、大量と言えなくても生活習慣病の元になるのは、最近の長寿命化した飼い猫の死因と、人間の一般的な医学知識で想像できる。飼い猫に比べて圧倒的に寿命の短い野良猫の食生活を考えれば、多少の塩分などどうって事ないというのも言えるだろうが、友達と称する猫のためにチーズを持ち歩いている人間にとって「くだらない概念」とか「原則」というものは何だろう。

「カロリーとかくだらない概念振り回している人は、本当の物事を理解することはできないのです。」というのがどんな人の事を言っているのだろう。カロリーはくだらない概念ではないと思うが、じゃあくだらない概念とは何か。本当の物事を理解しているのだろうか？大量でなければ解毒できるというのは原則なのか？下痢や嘔吐などを解毒と仰っているのかもしれないが、化学的中和という意味では動物種によって持ちうる解毒能力は違う。「量」のみを判断基準とした原則などないだろう。

野良猫が野良犬以上に生息しているのは、犬がネコに比べて、人の害になりやすいというより、猫が人間に対して警戒心を持続しているからだと思う。犬は人懐っこいゆえ殺される。日本において犬と猫で年間１００万匹近く処分している保健所に持ち込まれる動物種はアライグマやら、亀やらワニと多様化している。僕はノラ猫に餌をやる者と猫を捨てる者の人間性をたいして違わないように感じている。

Posted at 2005年07月09日 22:06

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