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スパム

スパムとはアメリカでメジャーな缶詰らしいが、海外旅行中に知り合った韓国人とアメリカのスーパーに行くと、血眼でスパムを探していた。韓国でもメジャーなのかもしれない。

日本でスパムと聞けば、もっぱら迷惑メールの認識ではないだろうか。僕もエロサイトへの勧誘メールなどがよく来て本当にウザイ。こんなのにひっかる奴いるのかよと思っていたら、親戚のおっさんが、パソコンの調子が悪いというので見てやったら、色んなローカルファイルがエロサイト誘導に書き換わっていて、絶句した。こんな身近に!

アメリカでは、スパム規制法というのが出来たそうで、それによると、商業的なものを位置付けてある。法をかいくぐる業者もいるようだが、一定の判断基準を伴なった規制としては、妥当だと思う。もちろんストーカーが迷惑メールを繰り返した場合は、別の規制が働くものであり、スパムのカテゴリーで裁かれるものではなかろう。

しかしながら、例えば僕は、以前に松永氏をからかうために、松永氏が行なった第三者へのトラックバックを「スパム送ってんじゃねーよ」と言ってみたり、時々面白いメルマガが面白くないと、自分で配信登録したにも関わらず、ぶつぶつ「このスパムめ!」と独り言を言う事もある。

このように不愉快に思うメールを全てスパムと呼ぶ事は可能であろう。せいぜい独り言か、悪口として使われる用法であり、スパム規制法案がない日本においては、誰も彼もが好き勝手な定義を使っている状況なのかな。

僕はまとめるより悪口言うほうなのだが、簡単にまとめてみると(自分流解釈で捻じ曲がってるかもしれないので、言及するなら、リンク先を読んでからにしてください)

  1. 渡辺氏がアフリカ救済のイベントに対する記事を書く
  2. イベントに関わっている山崎氏が、渡辺氏の記事に言及のないトラックバック。
  3. 渡辺氏、4件もスパムが来たと泣いて抗議(参考
  4. 山崎氏、トラックバック4件も送った事をコメントで謝罪
  5. 渡辺氏、言及なきトラックバックを再批判(参考
  6. maki氏、自分のルールに合わないからといって、謝罪した人を批判しなくてよくない?(参考
  7. tsupo氏、彼女(渡辺氏)が泣いているのが理解できませんか?(参考
  8. 僕、わっはっは。

僕は昔、小学生の子を持つ親の情報収集するというスパム的バイトをした事があり、親のリストを渡された。そのうち一人の親に何年のお子さんがいますよねというと半年前に死んだといわれて、軟弱な10代の僕はバイトを辞めた。おそらくスパムバイトでなくても、知人から「あら久しぶり。お子さん元気?」などといわれたこともあるだろう。このような挨拶は無粋であるだろうか?子供のいない家庭に「お子さんはまだ?」と聞くのは行き過ぎだと思うが、お悔やみという行為がある以上、誰かが問う事であろう。立ち入った事に踏み込まない個人主義的な状況になったとしても、相手に悪意があろうが無かろうが不愉快なコミュニケーションと言うのは存在する。

不幸は予想以上に不幸である。子供が死んだら友人に「死にました」と言わなければいけない不幸も付随するのである。それがスキャンダラスな死に方なら、マスコミに質問される不幸もあるかもしれない。例えば身内が駅爆破テロの犠牲者になり、駅がトラウマになった人が、町で「駅に行くにはどっちですか」と聞かれるのは避けられないだろう。渡辺氏が言及なきトラックバックで涙する深層は記事からは読めなかったが、道端で道を尋ねて泣かれたらたまったものじゃないだろう。

tsupoの日記においてCNETの記事から「スパムの定義に関する明確な合意はありません。最終的にはそれぞれの消費者が決めるものだと思います。消費者がいらないと思うメールはすべてスパムだということです。」というのを引用し、

「相手の都合を考えず送信する」もの、すべてスパムです。簡単に言えば、「受け取ったとき、迷惑に感じるもの」がスパムです。

と仰っている。tsupo氏がツッコんで欲しそうなのでツッコむがCNETの記事では、メールマーケティングを想定したものであり、法としての規制や、環境としてのフィルタリング技術やマーケティング手法を語る文脈であり不当な引用だと思う。そういうのを僕は偽善だと言うのだと思う。

関連リンクが貼られたfuda氏の記事は特定個人のいやらしさを批判されているが、これまた偽善だと思う。偽善と言う言葉は善という言葉があいまいな以上、如何様にも使える。CNETがいうスパムの定義に関する明確な合意がないのと同様、スパムという言葉と同じようなもんである。最近の流行語「テロリスト」も同様である。国際的な定義が無いものだから、政治家は如何様にも使える。ウイグルやチェチェン内における独立を求めるものまでテロリストと言えるのだろうか。しかし独立するまではテロリストと言われつづけるだろう。合意した定義の無い言葉であるから。「テロリスト」も「スパム」も「偽善」も単なる悪口である。ご了承ください。

fuda氏の記事にリンクのあったはむはむの煩悩に面白い一説があった。

マナーとは、「ある時代のある共同体において、大多数の人にとってできるだけ迷惑にならないようにと、共同体の構成員みんなで少しずつ合意形成してきた行動規範なりしきたり」のことであるとてっきり思っていたのだが・・・。

僕は偽善とも思いながらズバリだと思った。しかし異なった共同体にそれぞれの異なったマナーが存在する事も事実だが、その事についても、ビクトリア女王の物語の紹介が面白かった。

などと長々と人の気持ちを考えずに書いてまいりましたが、事の発端はアフリカ支援に関するイベントである。maki氏の記事の締めくくりは、アフリカ支援について「おせっかい」と「寛容さ」が必要だと説く。お互い意識していないと思うのだが、はむはむ氏もビクトリア女王を寛容であたたかい思いやりと称する。

僕は人妻に呼ばれて家に遊びに行った事がある。やらしいことはしてない。午後の紅茶を飲みながら談笑しただけで、夕方には用事があったので出かけるつもりだった。そしたら初対面の旦那が帰ってきて、僕は礼儀正しく挨拶をして、人妻にそろそろ会話に終止符を打つ方向に持っていこうと思った矢先に、突然旦那に怒られた。そのセリフが、「そこは俺の席やねん」だって。知るか。じゃあ小学生みたいに椅子に名前でも張っとけと思ったが、世の中には僕の知らないルールがある。僕は寛容さを持って「申し訳ありません」と言って、家を出た。そのオッサンは謝って満足したようだが、謝ってもしつこい奴はたちが悪いと思った次第。

Posted at 2005年07月10日 00:30


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ルイヴィトン バッグ からコメント

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Commented at 2013年11月09日 19:32

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