馬鹿は風邪ひかない
僕は風邪をひかない。ホントはひくことあるんだけど、ひいてない。強がりです。
せっかく馬鹿に風邪をひかないという特権を与えられているというのに、馬鹿のくせにみっともなく風邪ひいてると、情けない。
relnetに小洒落た記事があったので読んでみると、2000万人以上が死んだスペイン風邪や、やはり香港風邪やソ連風邪などのパンデミック(世界的流行)も鳥インフルエンザを起源と考えてよさそうだ。人類や今の哺乳類が誕生するずっと前から鳥はいるので当たり前なのかも知れない。それがブタからの感染だとしても、元は鳥である。
ウィルスが利己的性質で伝染するなら、鳥に感染しやすいのも、鳥の行動範囲を考えればうなづける。鳥ファンの僕としては、鳥のイメージが悪くなるのは嫌なのだが、それだけ空を飛ぶと言う事は、偉大なことであり、ライト兄弟が空の領域に人間を導いたのは、神の冒涜である。ライト兄弟の関係者の方。冗談です。
もちろん鳥が悪いわけでなく、鳥が人間と無関係に自然に生息する以上、人間に影響を及ぼす事はなかっただろう。畜産業の近代化が世界規模で必要なのだと思う。特に養鶏は食料自給率の低い日本にあって、不断の努力で安定した物価で供給しており、2004年までの80年の間、高病原性トリインフルエンザは発生しなかった。食ってる我々も感謝しなければならない。
高病原性というのはあくまで鳥にとって高病原性であり、H5N1が人に感染する1998年までは、畜産に関わる人を除いては他人事というか鳥事だったわけだが、既に東南アジアでは、人から人にうつったというニュースもある。ただその時点ではまだ鳥インフルエンザとして、人に移りにくいということに変わりなく、人に移りやすく変異したら恐いのであって、WHOが騒いでいるのも、それが待ったなしという状況なんだろう。つっても僕に出来る事はバカは風邪ひかないということを信じて、うがいと手を洗うしかない。
中国が家畜に対してヒト用の抗ウィルス薬を投与しており、耐性のあるウィルスになり、薬が人に効かなくなる事が危惧されるニュースがあったが(参考 )、最近、タミフル服用後に事故死した事件でタミフル副作用を問題視する報道を見て、『sasayama's Weblog:「日本人には、タミフルが効かなくなる」と、香港の薬理学者が警告』という記事も見れば、中国のニュースと同じような印象を持ってしまった。人類にとって未知であるH5N1のパンデミックが警戒される今、安易にタミフルを処方する馬鹿医師は馬鹿のくせに風邪ひいて氏ねばいい。馬鹿医師関係者の方。冗談です。
sasayama's blog:『鳥インフルエンザ・ウイルスの侵入によって、人間の免疫系そのものが、人間を直撃する。』との研究(11/11)と極東ブログ:鳥インフルエンザとサイトカイン・ストームのメモ(11/19)に人間の免疫機能として働くたんぱく質であるサイトカインってやつがH5N1に対しては過剰反応を起こす事が死因になるという研究が紹介されている。こりゃ恐い。仮にバカが風邪ひかないのが、免疫がバリバリに活躍しているからとすれば、過剰に働いてもらっても困るわけだ。
ウィルス性の疾患に対する処置は、将来的には遺伝子治療もあるだろうが、人間の免疫力を強化するワクチンか、抗体そのものを注入するか、ウィルスの増殖を防いだりする抗ウィルス薬である。多種多様なウィルスが存在するインフルエンザに期待されるのは当面は抗ウィルス薬であるが、免疫系に作用することを考えれば副作用があるのは当然と考えるべきだろう。抗ウィルス罪といえば、肝炎やエイズなど副作用を厭わないものに使われるものだと思っていたので、風邪ごときで使う人の気が知れない。風邪を引く人は大変だ。
タミフルを服用する奴に「少しは強がれ!」という論調で書こうとしたんだけど、そう言うわけにもいかん状況なのかな。
Posted at 2005年11月20日 23:50
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