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Agree to disagree

外交上「agree to disagree」という言葉が使われる事があるらしい。言ってみれば交渉決裂の声明であるが、それなりの外交成果ではあるのだと思う。

同意しない事に同意するという事は、少なくとも相手が同意しない事を同意している。

例えば竹島/独島の日本と韓国の認識は「agree to disagree」にはいたっていないという事だろう。

アホの韓国人やアホの日本人は(全てがアホと言う事でない)、自国の領土だということを、事実だとして相手国が同意していない事も拒否している。交渉すら行われていないに等しい。

最近ガザのユダヤ人入植者を、イスラエル軍が自主退去の期限8月15日を過ぎ強制退去させている。ガザ生まれガザ育ちのユダヤ人はもう40歳近くなっているが、中には軍の強制退去にかなり抵抗しているようだ。保証金として何千万円かもらえるそうなのに、抵抗しているのはパレスチナ人に土地を明渡すのが嫌なのだろう。おとなしく出て行った人も、わざわざ長年住んだ家を焼き払う嫌な奴もいるようだ。

イスラエルはガザの占領が不当だとして撤退するのでなく、都合悪いから撤退するのかもしれないが、そこで生まれたユダヤ人にとっては故郷である事は事実であり、「agree to disagree」されていたわけでもなく、抵抗するのも当然かも知れない。40年程前に大昔の経典かなんかを持ち出して、そこはユダヤ人の土地だという事は不可侵の信仰にしたわけで、物騒な土地に住みつづけた彼らは、極右的なユダヤ教徒だったんだろう。

安全な土地に暮らす裕福なイスラエル人たちはガザにすんできた彼らをどのように見てきたのだろうか。尖閣諸島で時々、日本人や中国人の右翼団体かなんかが、島に上陸しているが、同じような感覚なのだろうか。ユダヤ教徒たちはもっと熱烈にガザに住むユダヤ人を応援していたのだろうか。僕はみんな「agree to disagree」が成しえぬ連中だと思える。

ガザ地区は世界一の人口密度として、その多くがパレスチナ人の失業者であり、難民であり続け、その数は増えつづけている。テロも絶えなかったのでイスラエル軍の常駐コストがかさみ、ヨルダン川西地区に入植者を集中させたい思惑があるのではないかと言われている。ユダヤ人がいなくなる事で、テロはなくなるかもしれないが、失業者が増える事が懸念されている。

だけどガザに住む多くのパレスチナ人にとっては精神的に良いニュースだろう。それから過去に渡ってガザで行なわれてきた「テロ」と呼ばれた多くの破壊行為は、全て書き直さなければならないだろう。さもなくばブッシュやシャロンの嫌う「テロに屈した」ことになる。言ってみろ。あれはテロでなく侵略への抵抗だったと。

Posted at 2005年08月22日 00:00

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