メロンとスイカ
人の御宅におじゃまして、メロンを出された暁には、スプーンが添えられ、場合によっては、皮と実のボーダーに切れ目が入れられている事もあり、ささやかなセレブ気分で上品に食す事が出来る。
ところがスイカなどという庶民的な野菜と呼ぶにふさわしいデザートに遭遇した際には、スプーンなど似つかわしくなく、かぶりつくに限る。出来る事なら窓でも開けてもらい、種はそこからどうぞお吐きください。とでも言われたらペッ、ペッと如何に僕がスイカの種を遠く正確に飛ばせるかをご披露する事が出来るのだが。
そんな事はどうでもよい。スイカを食い進めるうちに訪れる苦悩は、皮と実のボーダーを自ら決しなければならないということだ。そしてそのボーダーはスプーンによる滑らかな曲線でなく、歯型がついている。
先日グレープフルーツの本物の皮のなかにグレープフルーツ味のゼリーが入ってるのを食べたが、残った皮は当然きれいに元の実がくりぬかれている。そりゃあ、一発でくりぬけるような刃物かなんかを使うのだろう。ゼリーを食べ終わって皮を見たら歯形でくりぬかれてたら嫌だもんね。
スイカの皮と実のボーダー問題を「簡単じゃないか、皮は白く実は赤い」と言われるかもしれないが、そこが曲者なのである。赤い実を全て食べ白い皮を残すとなれば、がめついと思われかねない。ここはひとつ断腸の思いでわずかに赤い部分を残すべきなのだろうか。その御宅でカブトムシや鈴虫を飼っていようものなら、彼らからブーイングを食らってしまうかもしれない。
先日食べたスイカはかなり熟していて、すごく甘くて皮の白い部分も柔らかく、ついついしゃりしゃりと赤い部分を残さず食べてしまった。喉が渇いてたし。。悪ぃかよ。てめえら昆虫は、昆虫用の蜜でも舐めてろや。こんちくしょう。
Posted at 2005年08月25日 23:35
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