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ここには災害情報はありません。メディア論的アンケートの回答

新潟県中越地震

報道関係者、自衛隊ヘリが救助=孤立地区で「乗せてって」−新潟県が各社に抗議(時事通信2004年10月26日)

県災害対策本部は「孤立地区に入り込んだ経緯は分からないが、自ら入り込み、帰りは救助ヘリというのであれば、救助活動の著しい妨げとなる」として、報道各社に抗議した。 

これ以外にも、掲示板などのたれこみでは、現地でのマスコミの傍若無人ぶりが書かれたりしている一方で、BLOGにマスコミに出来ない報道を目指すという論調もある。

ガ島通信:この災害を次に生かすために

相次ぐ台風と中越地震で、既存メディアの弱点が露呈しました。私自身、新聞社にいながら、自宅の浸水を十分に知らず、無力であることを心底実感しました。それに被災後も、衝撃的な写真や被災者のインタビューばかりで、ごみの捨て場所や市役所への各種届出窓口などの細かで必要な情報は、ずいぶん時間が経過してから紙面に紹介されていました。ただネットも十分ではありません。携帯ぐらいが唯一の情報源の中、どのサイトにアクセスすべきかも分かりませんでした。
(中略)次の災害に生かすため皆さんのご意見をお聞かせください。回答しやすいために、アンケートフォーマットも用意しました。アンケートでなく、自由意見をコメント欄に書き込んでいただいてもかまいません。

ということで意見フォーマットに書いてみる。

1、災害との関係

台風23号による土砂崩れの影響で車で30分で行ける個所が、迂回路を使い1時間30分かかった。(それだけ)

2、まず一番最初にどのメディアから情報を得ようとしましたか

出かける前に目的地に電話すると迂回路を使えと言われた。
全般的にはテレビ各局の夜のニュース

3、既存メディアの不満と評価する点。

評価する点:情報をとるパワー
不満な点:せっかく取得した情報ソースをすべて公開しない点

4、既存メディアにこうしてほしい。

紙面や放送時間の関係で、情報を取捨選択するのはしょうがないけど、せっかく取ってきたソースをできるだけ閲覧可能にして欲しい。個人情報保護法の規制を免除されてるんだからさあ。

5、ネットやブログの不満と評価する点。

評価する点:情報発信する人の数の多さ。
不満な点:いらない情報も多い。リンクが本当にパーマネントか不安

6、ネットやブログがこうなってほしい。

いらない情報も決して削除しない事。

7、自由意見

僕は被災者に対する災害報道に関してマスメディアもBLOGも大して変わらないと思う。1丁目の方はドコソコに2丁目の方はドコドコにごみ出して下さいとか、○○町の方はドコソコに避難してくださいとか、報道するとは思えない。したところで、その情報を被災者が見れたら超ラッキーてな感じ。出来る事は、金集めか人集め。それで十分だと思う。あと、次に被災する人や自治体への教訓にもなるかもしれない。

では被災者にとって必要な情報はどう入手すればいいのかは、近所、地域が担うしかないと思う。決して仲良しグループではなくて、たとえ普段は決して相容れない考えをもったり、ウザイ奴もいて、学歴も収入も趣味も違う隣近所や地域のローカルネットワークしか果たしえないと思う。

どんなメディアかと浅く考えると、自治体がでっかいスピーカーで放送するとか、ローカルFM局、回覧版やリアル掲示板。住民が地面にでっかいSOSを書き、ヘリコプターがそれを読むという事が思い浮かびます。

BLOGによって報道に論調を加えたコミュニティーが竹の子のように生まれたが、地域のコミュニティーと違って、それぞれのBLOGコミュニティーでは同じような趣味、思考、信条を持つ人間が寄り合って形成しているように感じる。広告代理店はマーケティングが分かりやすくて泣いて喜ぶ。悪い事だとは思わない。ただ直感的に同じ意見ばかり聞いていると、そこが世界だと勘違いしてしまうのではないか。僕みたいなのはアフリカの報道をみて、1000円募金して国際貢献したつもりになって、近所のどぶさらいなどに協力しない。手が汚れるから。だけど面と向かって頼まれたら断れない性格です。それだけ地域のネットワークは希薄になっていると感じている。NHKでご近所の難問解決みたいな番組があるが、一度ちらっと見ただけなので、番組そのものが面白いか分らないが、番組のコンセプトは面白いと思う。ガ島通信を知るきっかけになった藤沢生活も地域を舞台をしているBLOGでありながら、僕のように藤沢市民でもないのに読んで参考になる記事がある。(僕のは空を舞台にしたサイトにしたかったけど、ただの日記です。)

大手マスコミは、庶民が取れないような政治、国際ニュースをとって来る。取材先に「無礼者!」とか言われようが、食い下がってとって来るパワーは尊敬できる。もちろん許されない無礼もあるだろう。だけどせっかくとって来た情報は切り貼りされて報道される。時々その編集に意図があると非難される事があるので、ソースをネットなんかで法に触れない程度に公開すればいいと思う。あるいは民放テレビ各局は衛星デジタルにハイビジョンの情報量で2ch余らせてコンテンツがないとほざくな。画質を現在並にすれば1局8チャンネル余ってる。ラジオにすればもっと取れる。地上波デジタル化で電波が遠くまで届くVHFからUHFに変えようとしてるが、山間部や田舎になれば、余計に届きにくくなる気がする。昔はNHKは難視聴地域をなくすように努力してたが、今は「衛星見ろや」で片付けている。だけど今の衛星は地上波の代替となるコンテンツとは言えない。災害時こそ衛星のような情報格差の無い発信源に期待すべきで、臨時衛星ラジオなんて今すごくいい事を思いついたような気がする。ポータブルラジオがちょっと大きくなるかもしれないけど、普段から携帯が使えない山間部ではFMも届きにくいと思う。縦割り行政ではできない事なんだろうか?それとも行政もマスコミと一緒で、大勢向けにしかサービスしないのか。なんて。次なる大地震のメディアを考えるなら、山間部の老人のことから考えるべきだと思う。山間部に届けばどこでも届く。

個人発のBLOGやネットは庶民並みの情報くらいしか独自性は期待できなかったが、地震のような庶民の大問題かつ国の大問題ではネットによる情報発信の価値を知らしめる事が出来たのかもしれない。内部告発がふえればもっと面白くなると思うが、来年からの個人情報保護法の本格導入がBLOGにどのように作用するのかしないのか気になる。

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Posted at 2004年11月02日 23:29


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私たちマスコミは何ができるのか。ここ数日考えてきました。木村氏のブログに大人げなく噛み付いても、「じゃあお前はきちんとできているのか?」と問われると、本当に無力...... [続きを読む]

Pinged at 2004年11月03日 16:10

コメント

モンブランホテル からコメント

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Commented at 2013年11月29日 22:57

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