希望の光。すずめ
衝撃的なニュース「ツバメの子育て、スズメが協力」(山陽新聞社2006年6月15日)
毎年ツバメが営巣。今年も5月中旬につがいが来て卵をかえした。初めは2羽で育てていたが、1週間ほど前からスズメが加わり交代で虫を食べさせている。ツバメの親子はスズメをいぶかる様子もなく、ひなは口を大きく開けてえさをねだっている。
http://www.sanyo.oni.co.jp/sanyonews/2006/06/15/2006061508295284000.html
同様の事件は、以前にも取り上げた(脚光を浴びるツバメとスズメ )。2年前のその記事では人間の介入が見られるが、今回の記事では自然の成り行きでスズメがツバメの子育てに協力をしている。
同じ種であれば、よその子を育てる例は散見される(日和見のエミュー 、いろんな巣立ち )。しかし種の違う雛を育てるのは珍しいと思う。心当たりあるのは「みにくいアヒルの子」で白鳥がアヒルに育てられた。またカッコー科の鳥には托卵という習性が確認されており、別の種の鳥の巣に卵を産むが、育てる側は自分の子という認識で育てているわけで、子が大きくなるにつれ、自分とはまったく似ていない姿に育ち、浮気性の女房を持つ人が聞いたらぞっとする話かもしれない。どうかカッコウのせいで不仲にならないで欲しい。
カッコーの子育てネグレクトは、「その親にしてその子あり」のたちの悪い子供が生まれる。悪ガキの象徴的な抒情詩「ギザギザハートの子守唄」で「触るものみな傷つけた」と歌われているようにカッコーの雛は、背中に触るものみな巣から落とす習性を持つ。まるでデューク東郷(コードネーム:ゴルゴ13)が背後に立つものが現れた刹那に銃口を向けるようなものだ。なんとも物騒な話である。
この物騒な世の中にあって、スズメの気まぐれなのかおせっかいなのか、慈愛なのか趣味なのか分からぬ行動に一縷の希望の光を僕は見るのである。
Posted at 2006年06月21日 08:03
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コメント
ふぁる からコメント
なんていい写真なんでしょう。
これを撮った人、最高に上手に撮れてる、えらい。
雀は米を食べるから害鳥って言われるけど、実際虫も食べるんですよね。
中国では、害鳥の雀を駆除しろという命令があったからお百姓さんが総出で雀を駆除したら、虫が大量発生して結局お米が食い荒らされたとかいう都市(農村だけど)伝説が。
Commented at 2006年06月23日 22:08
eda からコメント
「脚光を浴びるツバメとスズメ」の写真も良くない?
Commented at 2006年06月25日 00:01
ふぁる からコメント
ちゅーしとる!
かわいい(=´∇`=)
Commented at 2006年06月25日 17:12