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いつからネットは司法の場になったのか

日本では、一定の根拠を持って他人を疑うことが制限されない。疑うに足る根拠があるとき、「疑わしい」と意見表明する自由があるということ。そうでなかったら、裁判で敗訴するたびに警察は名誉毀損なり何なりの損害賠償をしなければならない。裁判所は一定の根拠があれば逮捕状に判を押す。逮捕のような重大な人権の制約だって、一定の根拠があれば認めるわけだ。(徳保氏)

それは、警察を介するときの話である。てんこもり野郎氏が、ろくな根拠がなくても警察に似てる人物がいますと通報することには問題はない。そうであれば捜査の協力なのだから間違っていてもお咎めはない。

いま問題なのは、「顔の一部が似ている」という根拠が、疑惑の表明に十分なものといえるのかどうか、ということだ。(中略)実際問題、泉さんが本当に疑わしいなら警察が動くに決まっていて、てんこもり野郎さんが紹介した疑惑は捨て置いてよいと思っている。ただ、この程度の「証拠」による「疑惑の提示」は過去に繰り返されてきたものであり、その多くは問題視されてこなかった。(徳保氏)

警察や法廷でそうだからといって、思考停止するなかれ。

人間は不愉快であれば、自殺もすれば、人も殺す。自殺をすれば泣く人も困る人もいる。誰かが殺されれば泣く人も困る人もいる。不愉快というものは、無法を招く。泉氏にとって松永氏にとって、「大多数の人間を納得させればよいのだ」で済まないのである。少数でもいいから、必要十分な人間に納得させなければならないと考えていると思う。なにより彼ら自身が苦痛を無視できる程度に、素性の分からぬてんこもり野郎氏の記事が「くだらない」と納得できなければならない。泉氏にとって肖像権を侵害されて到底納得できないだろうが。

小学校の卒業アルバムなどを示せばよいのではないか。」とおっしゃる。他人事で書いているんだろうけど、そりゃ「悪魔」とついてても数学者たちは証明してきた事案もあるわけだから、証明不能ではない。冗談で「お前の母ちゃんデベソ!」とか「このハゲ!」と言ったとき、証明することはできるだろうし、「母ちゃんはデベソでない」とか「ハゲじゃない!」とむきになっては疑念は深まるばかり。しかし深刻なデベソの疾患に悩んでいたり、そもそも母ちゃんは早死にしていたら、数学的に証明できても心情的に困難である。せいぜい「お前の父ちゃんインポ!」と言い返すくらいだろう。現実的に泉氏は精神不調を(第三者を通じて)表明しているのだし、松永氏のエントリーもまた、証明するためだけになされたものではないんだろう。もし彼が本調子を発揮してれば「あほ」「ばか」を連発していたか無視していたと思う。その罵倒が的を得てなくても。

そりゃ、他人を疑うことが制限されないに決まっている。しかし表現の自由には例外がある。それは長年マスコミと、マスコミ被害者の間で争われてきたものだったりする。我々鼻くそブロガーに立ち入る器量はない。ブログは報道機関ではないのである。てんこもり野郎氏に報道機関が義務を負っているような責任もあるわけないだろう。

昨日、僕は「女王の教室」というドラマを見た。小学校のいじめにおいて、徳保氏のような言説が、苦情の言えない子供を生むと思った。

なんだか最近、テレビ番組の法律相談所とかで、生半可な法律知識を得たからなのか、やたら裁判を口に出す人や、「ネコが訴えられました。」に出てきた、ろくにコミュニケーションもとれずに裁判おこすような奴がいたり、会社をクビになったのが不服なのを会社に文句を言わずに、第三者のせいだと裁判ちらつかせたりする人を目にする。こちら で引用した教育指南を僕は気に入っているのだが、「こんなくだらない中傷にいちいち対応しないのは当然でしょう」というのが大人の対処だとしたら、大間違いだと思う。大人の対処法と子供の対処法に基本的に違いはない。子供は大人の鏡である。中傷に傷つき怒ったり泣いたりするのが人間の姿である。それができない人が増えているように妄想しており、結果いじめをする奴がいたり、人が怒ったり泣いたりする感情を受け取れない奴がいるのだと思う。特に文字だけのコミュニケーションだと、怒ってるのに語尾に(笑い)とか付けてみたり、悲しいのに強がったり黙り込んだりするのだと思う。

ビジネスでは時々裁判のニュースが耳に入るが、現場では裁判沙汰なんてめったにあるものでなく、納得のいかないことは、ほとんど膝を突合せ話し合うのである。ビジネスライクでもなんでもない。

松永氏にとって、本件で松永氏以外の人が傷つくのが一番こたえると思う。その気持ちが分かるような分からないような。

Posted at 2006年03月19日 23:57

追記

昨夜寝る前に投稿して、今朝見直すととっても支離滅裂だったので、多少支離滅裂な文に書き換えました。この文も支離滅裂だけど。8:30


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このオフィスマツナガって、アーレフの中で松永の部下か、
あるいは松永自身が書いてるんでしょ。
「後出しジャンケン」ってのは松永の口癖だし。
これがいろんな謎を解く鍵かと。

Commented at 2006年04月03日 01:16

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