明日のレッサーパンダ
最近話題になっているようなので、探せばこの現象について考察がされていることだろう。何でも、一匹のレッサーパンダだけでなく、全国いたるところの動物園でレッサーパンダが立ち上がったようで、これはもう、レッサーパンダの権利を求めた革命が予言されたり、地球の危機を救うため正義の味方が降臨したと思われても仕方がない。
千葉の風太君の場合はテレビ出演などのキャラクター使用の依頼が殺到しているようで、商標登録したそうだ。ところが、旭山動物園の緊急メッセージには、立つ事は解剖学上当たり前の事ととし以下のようにあり、今回の連鎖の訳が想像できる。
レッサーパンダは外を覗きたい,エサをもらえるかもと立ち上がっているだけで,その行為だけを抜き取って「凄いこと」として取り上げています。「ここのレッサーパンダ立たないんだって。つまんない」これがレッサーパンダブームが招いたレッサーパンダの見方です。このような言い方は失礼かもしれませんが,一般の方やマスコミの方は素人です。私たちプロの側が,素人に短絡的に「受けること」を続けていていいのでしょうか?来年の今日,どれくらいの人がこのブームを覚えているでしょうか?
旭山動物園は、動物のありのままの姿を見せるという工夫をして大成功している動物園である。おそらく全国の経営の厳しい動物園のおっちゃんは、「おい!立て、立つんだジョー」(ジョーとはどっかのレッサーパンダの仮名です)と必死で立たせたくもなるのだろう。
おっちゃん「なあ、ジョー。今月も赤字だったよ。」
ジョー「そんな事より飯もっとよこせや。」
おっちゃん「俺だってなあ、ステーキとか食いてーよ。」
ジョー「千葉方面から飛んできた鳩に聞いたんだけどよ。なんでもレッサーパンダが立って、えらい人気らしいぜ。」
おっちゃん「まじで?」
ジョー「おっちゃん。俺にその芸とやらを教えてくれや。」
おっちゃん「出来んのか?練習は厳しいぞ。」
ジョー「おっちゃんよ。一緒に一旗上げようぜ。ステーキ食いてぇんだろ。」
おっちゃん「ジョーぉぉ!おめえって奴は。(涙)」
レッサーパンダは絶滅危惧されるクマの仲間であるが、クマの話題といえば昨年はニホンツキノワグマが全国で民家を襲う事件が多発した。ニホンツキノワグマも嫌われたくなければ、今年は立ち上がればよい。餌を求めて10歩も歩いて「ガオー」とか言えば大人気。今のうち商標登録しておくのもよかろう。
Posted at 2005年06月01日 21:04
追記
新潟県上越市の市立水族博物館で、“立つ”ゴマフアザラシの「ジョー」が人気を集めている(6月3日毎日新聞)。こちらは3年前から立っているらしい。
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