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鳥目で無い鳥

フクロウは夜行性の鳥として有名で、人や猿と同じように目が並んで前を向いているのは、視力に遠近感をもたらし猛禽類として、動く餌を捕獲するのに役立っていると考えられるが、平たい顔面が集音の役割を果たし、夜間でも物音を聞き分け、餌を探すのにも役立っている。

鳥目と言えば暗いところで著しく視力が劣る夜盲症(先天性のものとビタミンA欠乏による後天的なものがある。)の事をいうらしいが、鳥が暗いところで著しく視力が劣るかどうかは分らない。人間だろうが目の構造上、暗いとよく見えないのは当たり前の事だ。鳥をバカにすんな。

コウモリは超音波を発し、その反響定位を利用して夜間にも飛び回ることが出来ると言われているが、森の中を飛び回る鳥にも同じようにソナーのような機能を持っていると考えられている。仮に地球から昼というものがなくなっても、鳥は人よりも暗い環境に順応するかもしれない。

フクロウは夜間の活動に適した進化をしたと言えるだろうが、夜行性なのはただ、暮らしている土地で夜行性の小動物を捕らえるのに夜間が有利だったとも言えるだろう。住む土地によっては昼間に活動するフクロウの仲間もいる。

NHKふしぎ大自然によると北極圏のノルウェーの森に住むオナガフクロウは、日中活動する。ヒナは一日に自分の体重ほどの餌を食べるので、子育ては日が沈まない白夜の季節に一日中狩をしてヒナに何度も餌をやる。北極圏では逆に日の短い季節もあり、夜行性のフクロウも何種類もいるので、日中活動するのは他のフクロウとの競争を避ける意味もある。

夜行性の鳥は全体の3%で、フクロウが全世界に分布しているのは他の鳥との競争がないからで、北極圏のオナガフクロウはニュータイプのフクロウと言っていた。かっくいい。

以前おなじくNHKふしぎ大自然で見たアナホリフクロウ(写真かわいい)も変わっていて、夜行性ではあるが、地上で暮らし地中の穴を巣としている。同じアメリカ大陸の草原にはロードランナー というものすごく速く走る鳥がいるが、同じように地上の昆虫を餌としている。ロードランナーのように速く走れないが、他のフクロウと比べ長い足を持ち、空を飛べるにもかかわらず、地上をトコトコ走り回るのがかわいい。

鳥は一般的に視野が広いので、「あんたどこ見てんの?」という感じなのだが、フクロウは両目が前方を向いているので、見る方向に首を回す。「おい、フクロウ君」と呼びかけると「なんや?」と振り向いてくれそうな気がするのがフクロウのかわいい所。

Posted at 2005年03月31日 00:00


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コメント

まきこ からコメント

鶏は、夜でも全然見えないわけでもないようです。
月明かりがあれば、勝手知った鶏舎の中なら、必要に迫られれば動き回ります。
夜行性の動物に比べれば断然見えないので、狙われたら危険。だから動かないけど、単純に見える見えないでいえば、もしかしたら人間と同じくらいかも。

Commented at 2005年04月04日 03:37

eda からコメント

久しぶり。元気?
それからピヨちゃんも元気?

鳥目という汚名を着せられた鳥たちの弁護に挑戦してみました。

Commented at 2005年04月05日 00:16

タモリ からコメント

おっ!久しぶり〜!

Commented at 2005年04月25日 11:48

ふぁる からコメント

うちの鳥も鳥目じゃないかも?
暗い部屋で指を差し出しても、ちゃんと飛び乗れます。
そういえば、深夜に蛇が侵入してきたときも、かごに蛇が近寄っただけで分かったらしく、騒いだょ。
そのおかげで私の目が覚めて、蛇を追い払うことが出来んでした。
どうして分かったんだろ。

Commented at 2006年05月30日 21:33

eda からコメント

そういえば、親戚が飼っていたハムスターの籠に蛇が侵入して、丸呑みして蛇のお腹が膨れたために籠から出れなくなったらしい。キャー。
世界的スナイパー、ゴルゴ31ことデューク東郷氏は寝てるときも敵からの襲撃に敏感である。ふぁるさんちのちっちも才能あり。
親戚のハムスターももしかしたら気づいてたけど、騒ぎたくても騒ぐすべがなく、いつものようにグルグル回る奴をまわしただけなのかも。

Commented at 2006年06月03日 18:33

ふぁる からコメント

ひ、ひぃ〜〜〜(´□`;)ハムスターさん!
切ない・・・・!

Commented at 2006年06月13日 17:33

電子印鑑 からコメント

グッチ マフラー

Commented at 2013年09月14日 13:12

Color interlining からコメント

アメリカはどんな可能性も無駄にしないよな。
大企業が率先するから、資金力も政治力もあるし。

Commented at 2014年01月15日 00:45

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