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あいまいな左翼の私

ウヨとかサヨとかリベラルや保守という言葉を聞いても、意味がよく分らないのと、理解しようとしても論者によってそのニュアンスが異なるので、ちょっと辞書などを引いてみる。

wikipediaの図

Wikipediaの「自由主義」の項目に上図が示されているが、この図はしっくりこないなあと思っていたところ、Political Compassという自分の政治的な立場を知るテストがあり、下図のどこに位置するかを知ることができる。(ちなみに僕は結果を保存するのを忘れたので2度行なって違う結果が出たのだが、いずれも縦軸も横軸も−1〜−2くらいでわずかに左だった。)

Political Compassの図

Wikipedeiaの図とPolitical Compassの図では上下がひっくり返っているものの、同じような事が表されているのだが、後者のほうが言葉の使い方としてはしっくり来る。精神状態によって多少ぶれるだろうけど、そのテストにおいて絶対的な個人の心情を表すもので、各人の日本の評価がどこに位置するかによって相対的なポジションは異なる。つまり自分が中心軸より左にいても、日本の政治をかなり社会主義的だと評価していれば、相対的には右側に位置することになる。

左右の経済軸に関しては、ウヨサヨにあったような「国粋VS革新」のような軸や「冷戦中の共産主義VS資本主義」のような軸でもなく、自由経済(右)VS保護経済(左)と考えるべきなのだろうか。

なんか以前に僕が持っていた感覚と違う。ちなみに僕が今まで持っていた「右翼」「左翼」という言葉の印象では、

反体制国粋主義
革新的保守的
共産主義資本主義
「○○人権相談室」とか「職場○○110番」でネタを仕入れてゆすりたかり恫喝理由なくゆすりたかり恫喝
僕の妄想

あくまで僕の貧困な印象で悪口しか思いつかないのだが、これじゃどこにも属したくないし、鳥的には鳩も鷹も好きだし、鳩や鷹にとって翼は左右の両方必要だ。

たぶん日本が保護してきたものは過保護になっていて、保護すべき対象が変わってきているのだと思う。それが俗に言われる右傾化なのかなあとも思う。最近の記者や弁護士がネットで攻撃されたらしいが、僕が見に行ったときは消えていたり、ほとぼりが冷めていて、どんな攻撃だったか知らないし興味ないが、マスコミや弁護士などの経済活動は極めて保護されている。この保護経済(左)がウザくなり、自由経済(右)を主張する心情は右傾化ともいえそうだ。ただの想像。

上下の社会軸に関しては、「権威主義か権威無視」あるいは「文化的保守か自由尊重」、いわゆる「大きな政府か小さな政府」なのかを問うているのだと思うのだが、以前の僕の感覚だと、右と形容されるものがもっていた要素は上方向でもあったと思うが改めなければならないかもしれない。

ただアメリカにおいても、NewCompassというのが示されたり、何が書いてあるのかよく分からんが、下図のように軸そのものが変わったり、軸のポジションが移動したりするのは、政治・社会動向が変われば当たり前の事かもしれない。

New Political Compass

当然日本はアメリカとは違う政治・社会状況で、アメリカで作られたテストではピンと来ないものもあって最近日本語版ポリティカルコンパス(ドラフト2)というのが出来たらしいのでやってみた。

グラフの縦軸は、政治的価値観を示します。上に行くほど保守、下に行くほどリベラルであることを示します。
グラフの横軸は、経済的価値観を示します。左に行くほど経済左派、右に行くほど経済右派であることを示します。

政治的な右・左度保守・リベラル度-0.62
経済的な右・左度市場信頼派・政府介入派-2.05

と解説されているが、経済的・政治的という分け方は違和感がある。ここでは経済も政治の一部であるからポリティカルコンパスなのではと。縦軸は社会的とかの方が良さげ。やはり日本においては社会的に保守は右、リベラルは左という感覚は普通なのかな。

Posted at 2005年04月03日 23:52


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