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リンクの社会責任

h.yamaguchi.netに「リンクを切らさない」のはマスコミの社会的責任ではないか?という記事があった。

何かものを書くとき、インターネットでニュースなどの記事を検索することがよくある。ところが、せっかく検索してヒットしても、リンクが切れていることが少なくない。趣味でやっている個人サイトがページを削除したりするのは、まあしかたがないとして、マスコミがこういうことをするのはいかがなものか、と思う。

とあるが、僕は全くそう思わない。むしろ逆だと言いたい。「リンクを切らさない社会責任」という概念は僕も以前 に書いたが、それはマスコミ批評でなく個人BLOG批評の言説であった。マスコミのリンク消失については、H-Yamaguchi.netでもマスコミが商業サービスであることは承知されており、将来に期待されているのは分るが、「個人サイトがページを削除したりするのは、まあしかたがない」とするのは、てめえの言論には責任を果たさず、マスコミに対しては責任を負わそうとする無責任な無い物ねだりな姿勢の人を生むと感じる。(h-yamaguchi.netがそういう姿勢だという意味じゃない)

現状マスコミは一方的情報の発信である。記事のリンクを貼ってくれと頼むようなこともしない。むしろリンクするなといっている。マスコミがリンクが切ったのでなく、リンク先の記事が消えたのである。リンクが切れたのはマスコミのせいでなく、リンクを貼った者のせいである。便利な事にネット情報は個人利用する限りにおいてFREEである。読んだ記事が面白ければ自分のパソコンにスクラップしておけばよい。過去の記事を読みたければ、有料サービスを利用するか、図書館に行けば読める。一方ブログはコメントやトラックバックをオープンにしていれば、コミュニケーションの一端をなしている。ましてやトラックバックでよそのサイトに自分の記事のリンクを貼ろうものなら、そこに言論の責任は伴うはずである。

まあ堅苦しいことをいうつもりはない。僕も無料サービスでサイト運営しているので、提供会社がサービスを中止するかもしれないし、僕が女にうつつを抜かしたり死んだりして長期間サイトを放置することで消されるかもしれない。国会図書館がサイトのアーカーブを始めているようであるが、ただ以前読んだブログを最近見ようとしたら消えていたのがとても寂しかっただけです。

最近何かを書こうとして、以前も同じことを書いたような気がしたので、とある個人サイトの掲示板に行ってみると5年程前に僕が書いた文章が残っていた。非常になつかしく、はずかしい事を書いているのだが、昔の自分に会ったような気がして嬉しかった。

Posted at 2005年02月14日 00:00


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この記事のタイトル: 鳥新聞: リンクの社会責任

コメント

山口 浩 からコメント

とりあげていただきありがとうございます。
私とは逆のご意見ですが、なるほどと思いました。
私は、報道機関が公益的立場を標榜して特権的扱いを社会に要求しているふしがあるように思っていて、それならその分だけ責任を果たしてくれ、国民の「知る権利」は2週間で消滅したりしないぞ、と考えたわけです。
確かに、それとは逆に、商売でないからこそリンクを保とうという考え方もありえますね。
いずれにせよ、技術と社会のすり合わせが必要なのだと思います。

Commented at 2005年02月14日 02:14

鳥新聞 からコメント

コメントありがとうございます。山口さんのご意見も真っ当な人が聞く分には真っ当な主張だと思っています。
僕は前のエントリーで書いたように、お下劣、ナンセンスを好むような輩なので、マスコミはそれなりの満足を与えてくれてます。
ただ、2週間でもいいので、編集されたものだけでなく、記事の元になったソースも(記者会見など出来る範囲で)ネットに置いて欲しいとは思っています。そしたら編集の手腕も問われる。その事は前にも書いて、すごくお暇でしたら見てください。
http://eda.s68.xrea.com/archives/000124.php
http://eda.s68.xrea.com/archives/000240.php

Commented at 2005年02月14日 22:48

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