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白鳥のはく息

この季節、日本各地で白鳥飛来のニュースが見られる。

山形新聞(2005年1月14日)「霞城公園にオオハクチョウ−不凍の水場求め」の親子の白鳥の写真がなかなかいい。3匹目の親鳥がカメラ目線。

岩手日報(2005/1/19)には「白鳥クロチャンどこへ まだ飛来せず」

クロチャンは1986年に初飛来。カアサンという愛称のコハクチョウの妻をはじめ、子や孫、ひ孫を引き連れ、同市相去町の大堤や新堤をねぐらにしてきた。今シーズンも子、孫、ひ孫は訪れているが、クロチャンとカアサンの姿は見られない。

毎年のようにカップルを変えるオシドリ と違って、白鳥はずっとオシドリ夫婦である。もしクロちゃんが脳梗塞かなんかで来れなくなって、カアサンがそれに付き添っていたりしたらスゲー夫婦愛。日本に来れずシベリアかどっかで越冬するなら、寒い冬を過ごすんだろうなあ。多くの北上市民が心待ちにしてるってさ。

湿っぽい話はこの辺にして、比較的南国の四国や和歌山にコブハクチョウが飛来している。

高知県室戸市:高知新聞2005年01月27日
香川県高松市:四国新聞2005年1月14日
和歌山県西牟婁郡:紀伊民報2005年1月16日

これらの記事にあるように、コブハクチョウは日本では飼育されているものが野生化するケースが多いようである。コブハクチョウはその名の通り、くちばしの根元に黒いこぶがあり、くちばしの色がやや赤いので見分けやすい。カモ科ハクチョウ属の鳥は数種類いて、その中にはオーストラリアに住む色の黒いコクチョウも含まれる。白鳥属なのに黒鳥。

 「最初はアヒルか、流れてきたおまると思った」と漁協職員ら。サバの切り身を投げ入れると、コブハクチョウはおいしそうに「パクッ」。住民らも「白鳥なんて初めて見る。今年は縁起がいいかも」と目を細めていた。(高知新聞)

ハクチョウはサバの切り身など食わない。腹へってりゃ食うかも知れないけど、少なくともあんたらの縁起にはまったく関係ない。ちょっとうらやましいのでひがみ。そりゃあ、僕だって白鳥がそばに舞い降りたら赤飯炊くよな。

白鳥は長い首を後方にひねり、くちばしを羽に隠して眠る。人間だったらエクソシストだけど、羽毛の生えていないくちばしから体温が下がるのを防ぐためらしい。な〜んだ君達も寒いのかよ。寒けりゃもっと南行けばいいじゃん。〜だって飛べなくなるまで去年舞い降りたところにやって来るのが決まりごとなのさ。そこに同じ環境がある限り。

そういえば、冬の北海道に行ったとき、白鳥のはく息が白いのを見て親近感を覚えたものだ。

白鳥の 吐く息も白 親近感(俳句コンクール落選)

Posted at 2005年01月30日 23:58


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