サイボーグ
最近NHKで立花隆のサイボーグに関するドキュメントをやっていて面白かった。視力を失った人が、メガネに取り付けたカメラから脳に電気信号を入力したり、手を失った人が、脳にケーブルで接続された義手を動かすというようなレポートがあった。
軍事利用という側面もあってか米国では1兆円規模の予算(サイボーグだけのものじゃないかもしれない)が組まれているが、日本では基礎研究は遅れていなくても臨床する予算が不十分といっていた。それでも神経接続された義手を動かすだけでなく、圧力を感じることもできる実証を行っていた。指を動かすたびに「キュイーン・キュイーン」というモーター音が生々しかった。機械音を生々しいというのも変だと思うが、生々しく感じた。
圧力センサーとの神経接続を体験した立花氏は、圧力センサーに触れられて、自分が触られた感じることを「言葉にできない感覚」といっていた。一瞬、生まれて初めての経験なんだから、いくら言葉のプロの立花氏でも表現できないのかなと思ったのだけど、触覚というのは言語と直接関係がないから、言葉にできないのは当然だとも思った。
マトリックスよろしく脳にブスリと接続されたケーブルで、首から下が動かない人が画面上のカーソルを動かしたり、記憶をつかさどる人工の海馬も研究されているというレポートもあった。科学者は脳コンピューターインターフェースは次のコミュニケーション技術だという。
難しい事を考えても頭が「キュイーンキュイーン」って湯気出そうで分からないけど、神が人を創造したように、科学は人間を作ろうとしているのだと思う。将来ぜひ人造人間が完成したあかつきには人造人間「キュイーン」と名づけて頂きたい。
同じ内容か分からないが、昨年も同じテーマで立花氏の番組があった様である( 「脳とは何か」を解き明かすサイボーグ研究最前線 - nikkeibp.jp - 立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」)。同時期に「サイエンスの、最先端を」皆さまにお届けする科学情報総合サイト「SCI(サイ)」も立ち上げていて、サイボーグ技術の特集が組まれている。
Posted at 2006年05月07日 23:33
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