宗教法制改革を訴える政治家いますか?
僕は日本人にありがちな、宗教を毛嫌いする人はあまり好きではなく、宗教のもつ機能を尊重している。少なくとも日本では基本的に宗教は個人の問題であり、心の問題である。無宗教の者がとやかく言うものではない。
僕は年に一度初詣であつかましくも、願い事のひとつふたつ念じたりする位だが、キリスト教徒や忘れたけどどっかの信者ですごくいい人を知っている。彼らの安定した穏やかさは、宗教による効果とも思えた。
宗教の信者として彼らは僕の心以外のところには踏み込まなかった。ウザイ宗教の勧誘はどうしたらいい、ああしたらいいと言ったり社会現象を説明しようとしたりする。僕は科学だけが万全に機能し、科学だけで秩序をもたらすものとは考えない。もちろん科学は苦難を乗り越え人間の英知を結集してきた結晶であり、尊重している。しかし熱狂の信者は、科学を信仰し宗教を否定する。あるいは宗教を信仰し科学の領域に立とうとする。そういう熱狂が僕はウザく感じる。
ここでは、公明党が政教分離原則に違反しているとかウザイとか書かない。選挙中だし、政教分離は国が信教の自由を守り、国が宗教に介入しないという国への規制という解釈が一般的かもしれない。ただ僕は創価学会とかがウザイのである。だいたいあんたらは、信教の自由を訴えるが、あんたらのご子息に信教の自由があるのか疑わしい。
宗教の定義は多岐にわたるが、だいたい心の不安や不満を取り除いたりしてくれるものである。そんな便利なもんが批判される筋合いはない。僕の場合は焼酎200ccくらいで今のところ足りている。ついでに鳥さん見たりすると癒されるもんだから簡単な男である。でもデリケートな人たちの不安を宗教によって安寧を与えられるのなら、それはそれで素敵な事だと思う。
それ以上の事を宗教はすべきで無いと思う。デリケートな人たちに与える事はしても何かを求めるものでは無いだろう。社会から不安や不満を取り除こうなどと思っているとすれば、僭越である。不安や不満は個人にあるものであり、おまえらの仕事ではない。そうはいかんざき!
もちろん信教の自由はあり、政治家個人がどんな宗教を信仰しようが自由である。公明党の皆さんがどっかの宗教の信者であっても、小泉さんが特定の神道教団の信者であっても、個人の自由である。そんなことは問題にしない。
昨年の選挙で民主党は創価学会に継ぐ数百万の会員がいるとされる立正佼成会に支持してもらうために動いたというニュースがあった。その後どうなったか知らないが気持ちは分かる。大教団でなくても、どこかの政党を信者に宣伝する事などよくあると思う。生臭坊主のやっている事の多くは商売に他ならないと思うが、政治家がそんな坊主に支持されたら宗教法人にメスは入れられなくなるだろう。マスコミが広告もらっている相手を批判出来ないのと同じだ。
今回の選挙では「財源はどうするんですか?」というのを何度も聞いたので流行語大賞の候補になるのではないかと思った。「個人に痛みを押し付ける政治」とか「財界を厚遇した政治」とか言う人がいるが、宗教法人にも他の法人と同様の苦労を味あわせろや。お前ら宗教法人に政治を語る資格は無い。語りたけりゃ個人として語れ。他に立派な仕事があるだろ。
だいたい、公益法人という枠組み自体が気に入らない。どんな法人だって、社会のために貢献しているのである。だから社会人なのである。製造業だってサービス業だってまともなら、従業員は社会に貢献してると思ってはたらいているのである。お前らだけが社会のためとか思うなよ。社会のためにならない仕事は、無駄な公共事業と犯罪だけである。会社だって大きくなれば、慈善事業もするし、病院作ったり学校作ったり運動場作ったり地域貢献したりするのである。
僕は宗教法制について未だに戦後を脱していないのではないかと思う。戦前には国家神道のために不当に弾圧された教団もあったらしい。戦後1951年に制定された宗教法人法はオームの事件まで一度も改正されてこなかったようである。
郵政民営化を支持する人は、法人税が入ってうれしいじゃんとか、サービスが良くなるというが、いまこそ宗教法人も一般の法人と同様に扱えばあ?税も入るし、ありゃサービス業だよ。そのほうが絶対信者のためにもなる。誰か宗教法制を変えたい政治家はいませんか?
いっそ僕も宗教立ち上げようかな。「鳥教」。少子化の原因は日本のコウノトリが絶滅したからである。葬儀は鳥葬である。入会金は300万円です。よろしく。僕は陶芸習った事あるので、良ければ教祖手作りの壷も販売します。
関連情報
- ・読売新聞9月1日より
- 「何か宗教を信じているか」と聞いたところ、「信じている」23%に対し、「信じていない」は75%。「宗教は大切であると思うか」でも、「大切」35%に対し、「そうは思わない」60%だった。その一方で、「神や仏にすがりたいと思ったことがある」は54%に達し、「ない」44%を上回った。宗教を「信じていない」人の中でも、「すがりたい」は47%だった。
- ・インチキ宗教の見分け方より
- 教祖、指導者が質素な慎ましい祈りの生活をしているかどうか。
- 自分が生き神さまだとか、仏の生まれ代わりだとか言わないかどうか。
- 宗教の名を借りて金銭を集めることを強要しないかどうか。
- 宗教団体の名で、選挙と政治を動かすような指令を出さないかどうか。
- ・宗教法人法の改正とその課題(紀藤弁護士)
- ・日本における宗教の概要
Posted at 2005年09月07日 00:00
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〜国に公職選挙法について質問されていた町村氏に電話で回答がきたそうである(Matimulog「総務省の回答」)。そこで町村氏が仰っている「公示前後を問わず、選挙運動とみなされる行為は禁止されているという点で同じではないか」というのは、ブログと...
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〜僕は今せっせとセブンイレブンの弁当を買い、スヌーピーグッズをもらう事に心血注いでいるが、もらったところよく見たらスムーピーだったらそりゃ怒るわけで、心血注いで怒るだろう。でも2日ほどしたら、それはそれでスムーピーにも愛着湧いたりするんだろう...
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コメント
えび からコメント
宗教って癒しなんですか?だったら宗教なんていらないよね。癒されたきゃ、宗教なんてきついもの信じる必要ない。アロマやったりエステ行ったりすればいいよね〜。
Commented at 2005年09月07日 16:29
にせ藤沢人@藤沢生活 からコメント
> いっそ僕も宗教立ち上げようかな。
私の知人(ボランティアマニア)は、契約が結べるようになりたいってんで、NPOになることを決心したんだけど、税制とかいろいろ比較して、「こりゃ政治団体になる方がお得だ!!」と結論を出しました。結論だけで、実行出来てないんだけど...って、ケストナー的なオチなんですが。
Commented at 2005年09月07日 18:06
ふぁる からコメント
宗教ってのは心のよりどころですよね。
つらいときに、支えにする。
人智を超えた何かを本気で頼ることが出来れば、確かに、心は落ち着くかもしれない。
でも現代の人は人智を超えた何かなんてあるわけないんだと、科学を信じてるから、頼れナイ。
科学は人智を超えてないので、科学を信じてても何とかしてもらえるとは思えないし、人間って科学のかわりに心のよりどころを一個なくしたみたいなもんかもしれないね。日本の場合だけれど。
わたし的には、宗教によって自律の心が生まれることはとてもいいことだと思いますね!
Commented at 2005年09月07日 21:40
鳥新聞 からコメント
えびさんもエステ行ったり無駄な金使う必要ないよね〜という言説が通りますよ。
じゃあ鳥党にしよっかなあ。ケストナー的って何?
「科学は人智を超えない」って的を得たいい言葉ですね!
Commented at 2005年09月08日 00:25