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こっちが聞きたいわ!

藤沢生活(と呼んでいいのかな)経由でこみゅるーむ「郵政民営化なんか争点じゃない。」が面白かった。

以下のア〜キの中から正しいと思うものに○を付けなさい。
ア.郵政民営化に賛成
イ.郵政民営化に反対
ウ.郵政民営化に反対
エ.郵政民営化に反対
オ.郵政民営化に反対
カ.郵政民営化に反対
キ.民営化反対、そうはいかんざき
これ、集計したら「ア」が圧倒的に多くなるの、当たり前じゃないですか。

一つの争点でもめて国会が機能しないからと言ってご丁寧に解散するのなら、国民投票制をとっとと導入しろやと思う。「国民に問いたい」?甘えんな。めんどくせえなあ。第一呼び捨てが気に食わない。「国民様お願いです。問わせてください」と言え。国民投票制があれば郵政法案の事だけ聞きたいとき、郵政法案に関して国民投票すればよい。

レファレンダム(Referendum)とは、間接民主主義を補完する直接民主制であり、地方自治体が行なうものを住民投票と呼び、国レベルの問題については国民投票と呼ぶ。ALL About>>直接民主制は「民主主義」?によれば、欧米では多用されている制度であり、これを拡大しようとする動きもあるのに、日本では憲法96条で規定されている憲法改正だけである。

All Aboutのルソーの有用な引用を借りる。

かれは、『社会契約論』のなかで、当時イギリスで発展しつつあった議会政治について、こんなことをいっています。
イギリスの人民は自由だと思っているが、それは大まちがいだ。彼らが自由なのは、議員を選挙する間だけのことで、議員が選ばれるやいなや、イギリス人民はドレイとなり、無に帰してしまう。
(岩波新書『社会契約論』桑原武夫・前川貞次郎訳より引用)

そうだ。やつらが僕に握手を求めるのはこの10日間くらいだ。10日間はやつらがドレイになれ。それ以外の3年ほどはドレイでいいよ。まるで借金取りのコント。債務者が不景気のときにヤクザのような態度で取り立てているところに、債務者が一山当てたニュースが入り、債権者はコロッと態度を変えドレイのように靴磨いたり、おべんちゃらを言って融資のお願いをする。

「えっ握手して欲しいんか?だったら一つだけ質問に答えろや。」と1握手、1質問してみようかなと思いたくもなる。政治家の言いたい事と国民が聞きたい事は必ずしも一致しない。ドレイというのは言い過ぎで、政治家が国会で様々な法律を作ることを、国民に押し付けているとは思わないし、いちいち「ねえねえ賛成?反対?」とか聞かれてもうざい。議会制によって立法機能が効率的なのだと思う。選挙はあらゆる国民の質問に政治家が答えてもらう場だと言いたい(注)。選挙の度に「国民に審を問う」なんてセリフを言う政治家がいるが、そんなにあんたらの事知らんちゅうねん。国民に問いたいことあるなら、国民投票の制度を作れ。

注:もちろん実際に質問に答えまくると言う事でなく、あらゆる質問に対する政治家の意思を表明しろという意味です。

Posted at 2005年09月04日 16:08


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