メッセージをキャッチせよ。
テーブル下のメッセージ
いつも想像力を豊かにしてくれる「複雑系」徒然 blogのykenko1さんからおもしろいコメント を頂いた。
コミュニケーションに関して、
相手との間で共有できるもの(=世界)がなければならない。
おそらく人間はロボットに世界を与えるために、これからもかんばっていくのだろう。僕は野鳥が好きなので鳥語をマスターしたいのだが、したところでコミュニケーションは無理だろう。鳥の生態を見て鳥の世界を見たつもりになってもそれはあくまでも人間の世界の景色に過ぎない。やっぱ空飛ばないとね。でも窪塚洋介みたいに地面に強打されたくはないのでご心配なく。
複雑系の認識論(7);ロボットの心 でご紹介されている柴田正良著『ロボットの心-7つの哲学物語-』という本によると、コンピュータと人間のコミュニケーションを成立させるためにはコンピュータはただのスクリーンではなく人間に近いロボット型の存在でなければならないらしい。
その相手が本当に会話した内容を理解しているかどうかを確認する方法として、相手の行動を見る。そうすると何らかの出力装置も必要である。
話が飛んで、僕は芥川龍之介の「手巾」(ここで読める)を思い出した。ある婦人が息子が世話になった主人公に彼の死を伝えに来たところ、悲しみをみせず毅然として生前のお礼を述べる。しかしテーブルの下を見るとハンカチを握った手がプルプルと震えていました。という話だ。そうか、テーブルの下にはもう一つのコミュニケーションが存在しうる。
そんなことで、難航する会議中にテーブルの下を除いてみると、得意先のおっさんが靴を脱いで足先をもぞもぞしていた。テーブルの上で商談が進行する中、その下ではそんなメッセージが発せられていようとは。ズボン脱いでる人はいないかな?手をつないでる人とかがいて欲しいな。ロボット開発者の方、そんな機能もご検討お願いします。こっちが話してるのに貧乏ゆすりをする機能はいらんな。
Posted at 2005年01月21日 22:36
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この記事のタイトル: 鳥新聞: テーブル下のメッセージ
コメント
ykenko1 からコメント
ロボットが机の下でハンカチを握った手をぶるぶる震わせていたら、なんと解釈したらいいんですかね。やっぱり、「故障かな?電池、取替えとこ!」ぐらいですかね。これじゃ、コミュニケーションになってませんね。貧乏ゆすりするロボットもいらないですね。
Commented at 2005年01月21日 23:26
鳥新聞 からコメント
わはは。すいません。くだらない記事にコメントいただいて。やっぱり力加減してもらわないと、ハンカチ引きちぎっちゃいますね。1万馬力ありますから。
人間にも震えている人を見て「寒いんですか?」とコミュニケートできない人はいるでしょうし、逆に「手巾」のご婦人は寒かっただけだったりして。
Commented at 2005年01月22日 00:56
fake hermes enamel bangle からコメント
pictures of fake hermes bags 鳥新聞 / 燕雀の言葉 / テーブル下のメッセージ
Commented at 2014年02月24日 00:49