バードの思い出
今回も「古今洋歌集」の記事へのトラックバック。紹介されているものの少ししか知らないのだが、ドナルド・バードが取り上げられているので、書きたくなった。
彼の姓はByrdであるが発音はBirdと全く同じである。Byrdの語源がどういう意味があるのかわからないが、古今洋歌集で紹介された「BlackByrd」のジャケットにはたくさんの鳥が飛んでいてアメリカにたくさんいるBlackBirdという鳥をもじっているのだと思う。
BlackBirdというのは、アメリカではムクドリモドキ科の鳥の総称で、イギリスではツグミ科のクロウタドリを指す。有名な童謡集「マザーグース」に出てくるBlackbirdは後者であるらしい。
数年前にニューオリンズで彼のライブのポスターが貼ってあり目を疑った。念のためライブハウスに行き、あの有名なトランペット奏者かと聞いたが若い店員は知らないと答えた。それも不思議ではなく、僕の知る彼の活躍は70年代までだ。当時は70歳を超えていただろうし生きているとは考えたこともなかった。僕にとって最初で最後になるであろう彼の演奏をビールを飲みながら聞いた思い出がある。
思い出は更にさかのぼり、まだMP3が一般的でない時代に、僕の部屋のBGMは10時間くらいのお気に入りをMP3に変換して、パソコンでランダム再生していた。ガールフレンドが僕の部屋に来た時、Donald ByrdのPlaces and Spacesが流れると、聞いた覚えがあるらしく「この曲好き」と言った。jazzを聞かない彼女はHipHopやR&B系のDJをかじっていたのだが、後日SmoothやMonie Loveのアルバムを持って家に来た。
その中にSmoothのLove Grooveという曲があり、Places and Spacesのフレーズがそのまま入っていたのだ。僕の当時はテクノ中心に聞いていて、Hiphop的なものは、スピーチかBeastie boysで、定番サントラのWild Style (1982 Film)とJuiceくらいしか聞いた事無かったが、少しはHipHopやR&Bに耳を傾けるようになったいい思い出だ。
Posted at 2005年01月11日 00:01
前の記事へ「鳥の歌」
〜前回「ネリーとカレン」で、鳥が出演する曲を紹介したのは、すごく幅広いジャンルの音楽を取り扱ってるブログ「古今洋歌集」のすばらしいアーカイブに触発されました。前回を踏まえて、全然まとまりは無いが今回も鳥の歌シリーズ。 ネリーが鳥を自由の象徴と...
次の記事へ「格闘技の誠意」
〜K1が脚光を浴びはじめた頃、日本人だ外人だとか、ヒーローだとか悪役だとか、試合の展開だとか、ドラマチックな逆転劇とか、マイクパフォーマンスとか、関係なしに面白かった。その頃のプライドは、高田をヒーローにしたかったのか、ただグレイシーに対して...
トラックバック
この記事へのリンクのないトラックバックは受け付けておりません。
URL: http://eda.s68.xrea.com/x/mt/mt-tb.cgi/269
コメント
tad からコメント
edaさん、こんにちは。
「古今洋歌集」と「おコトバ」のtadです。
連続トラックバック、誠にありがとうございます。
鳥をテーマにした歌やアーチスト・グループ名は、犬や猫や猿や虎や魚や虫等々に比べ、はるかに多いですね。しかも音楽ジャンルを問わず。
今年もよろしくお願いします。
Commented at 2005年01月11日 10:16
鳥新聞 からコメント
やっぱ。空飛ぶからですかねー。
Commented at 2005年01月15日 00:56