中毒の皆さん。潔く中毒と名乗りましょう。
中毒
僕は一日2〜3箱のタバコを吸い、酒を少なくてもビールなら1リットル、日本酒なら2合、焼酎なら水割り3〜5杯を毎日欠かさない。もちろんその何倍も飲む日もある。
僕はなぜ飲むのか、なぜ吸うのかと聞かれると中毒だと答えているが、極東ブログ:コーヒー中毒ってマジによるとコーヒーにも中毒性があるそうで、忙しく外出する日とそうでない日と違いはあるが、僕は少なくても1日2杯多くて10杯は飲んでいるので、中毒の冠が1つ増えた。
厳密に言うと 、決してアル中ではないが、一人で旅行をしているとき出会った人と食事をするときは、自分のことを「アル中」と自己紹介したりしていた。
過去に1人だけ正真正銘のアル中にであった。彼は車の運転するときは、酒を飲まないと手が震えてかえって危ないらしい。本当か冗談かは知らないが、僕は「すいません。おみそれしました。僕はアル中じゃないです。」と告白した。
だけどニコチン中毒ということは、胸を張って言える。僕はタバコを止めようと思った事はほとんどない。多分おおくの喫煙者はそういうだろう。若い頃、合コンで「もしかわいい子にやめてと言われたら、キッパリ止めるよ。ちょっと言ってよ。」と女の子に無理やり言わせると、「やだね。」とスパスパ吸うというクソガキを演出していたが、幸か不幸か僕は人にタバコを止めろだとか、控えろと真面目に言われたことはない。
そう言えば、アメリカの広告は時々どぎつい。旅行中に知り合ったタバコを吸わない女の子とドライブをしていると、「タバコを吸う男とキスするのは、灰皿をなめるような事」という屋外広告を目にした。その時は「余計なことを書くな!キス拒否されたらどうする!」と思いながら少し禁煙しようかなと頭をよぎった。
学生時代、ゲーム機とビデオデッキは魅惑の機器だったかもしれない。ほとんどの同級生がいずれかあるいは両方持っていたと思う。だけどどういうわけか、僕はどちらも興味がなかった。機械が嫌いなわけでなく、コンピュータは持っていたがゲームソフトはマージャンくらいしかやらなかった。社会現象とも言えたドラゴンクエストとかファイナルファンタジーというロールプレイングゲームなどをやっていたり、エロビデオを見てれば、僕なんかは中毒になってただろうと想像すると、持ってなくて良かったと思う。
多分「中毒」と聞くと、心の弱い人とか遠い世界の人という印象があるかもしれない。精神科医の書いた本「平気で嘘をつく人たち」なんかを読むと、精神科医にしてみれば、治療すべき多くの人が、自分では正常だと思って普通に生活してるようだ。「精神科にかかる」というのも、「中毒」と同様の印象があるのではないだろうか。宇多田ヒカルも「Addicted to you」と歌っている事だし、中毒も精神科ももっとカジュアルになってもいいんじゃないかと思う。
病院の待合室
「お前の頭どこがおかしいの?」
「俺は、誰か殺したくてしょうがなくてさ。お前は何、狂ってんの?」
「レイプじゃないと興奮しないんだよ。」
「俺も前は、そこんとこもイカレてたんだけど、1年で治ったよ。」
「あっそうなんだ。でも殺しはちょっと幼稚じゃねーの?ちょっ、ちょっと何すんだよ。助けてー」相手の病状を聞いたら、考慮して発言しましょう。
以前にタバコも酒もやらない人が、その友人にタバコと酒を控えろと親切心で言ったところ、逆に怒られてしまったと愚痴を聞かされた。その人はもう2度とそんな親切心を起こさなくなっただろう。その中毒者はなんと怒ったのだろう?「タバコは俺の体に影響ない」とか「ストレスがたまる」とか「ガンになってもいい」なんていうのだろうか?中毒だと言えばいいのに怒るなよ見苦しい。もしガンや肝機能障害になっても「痛い」とか「辛い」とか泣き言をもらさないで欲しいものだ。
僕はタバコを吸い始めて10年以上経ち、入院中物理的に吸えなかった時を除いて吸わなかった日は一日もなかったが、そんな事があって2年程前に、出来るかどうか試しで1日だけの禁煙に成功した。かわいい子から心配されて「やめて」と言われる準備は万全です。さあ来い。
Posted at 2004年10月12日 23:57
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コメント
まきこ からコメント
『平気で嘘をつく人たち』をお読みでしたか。私も以前読みました。結構私の考えに影響を与えた本だろうと思います。
この中では、私がそれまで「悪い人」と定義していたのとは違う人たちを「邪悪な人」と定義しているのですが、私にはそれが驚きであると同時に腑に落ち、今もその定義を使っています。
中毒の人が、中毒だと自覚して、そうでないほうが楽であるからそうでなくなりたい、と思っているならいいのですが、なかなかそうでもないですよね。
かくいう私もどこか病らしく、人間関係をうまく結べません。そうでないほうが楽なんでしょうが、なかなか変われませんね。はあ〜。
Commented at 2004年10月17日 02:41
鳥新聞 からコメント
確かあの本は、半分も読まないうちに気分が悪くなって、実は途中で読むのをやめました。
中毒の人にとって、少なくとも僕は辞める苦痛より吸い続ける事の方が楽なんですよね。それから病気って実はあってないような物で、僕は視力が0.1ないけど、それも病気と言えば病気だし、中毒も、平気で嘘をつく人も病気と言えば病気で、自覚や診断書がなければ、正常ともいえる。自覚って意外と勇気と言うか、踏ん切りが必要なものなのかもしれません。深刻な内臓疾患などは嫌でも自覚するでしょうが、実はその病気を自分のものとして受け入れるのがひと苦労なのかもしれません。
Commented at 2004年10月18日 23:52