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人間失格。望むところだ。

来たるべき時代

僕は倫理とか道徳とか興味ない。人の気持ちもあまり関心がない。涙や言葉、表情という物理現象、無表情で涙も流さないが、手元ではハンカチを握り締める手が震えている物理現象には関心がある。自慢じゃないが中学時代に物理は得意だった。

それじゃあ、顔面の表情筋が麻痺し、声帯や舌、四肢も眼球も失った人間は何も表現をする事が出来ない。彼は人間かという問題は倫理的問題で、脳死が人の死かという問題と同様に興味はない。

ただ、そうなると思う。何週目未満の胎児や脳死判定された人が人じゃなくなってきたように、表現できない人が人扱いされなくなっても不思議じゃない。

そう言えば中学生の頃に「人間失格」という本を読んだきりで、読み返すことはなかったが、僕の印象では、「人間失格」望むところだ。多分太宰も人間は鼻くそみたいな残酷で自分勝手なものと考え、自分はそんな人間を失格したということで、自分を正当化してるんじゃないかと感じる。

人の気持ちが分る人間になるというのは、超能力者の専売特許です。口がついてたら気持ちを表現する事が先決である。さもなければ来たるべき時代に人間失格として殺されます。

倫理や道徳を盾にしたり、矛にして振りかざしたところで、そんなものは人間のさじ加減一つでどうにでもなる。しまいには人間はすべて人間失格ということになってしまう。いいよ。人間失格でも。だったらなんなんだ。だったらどうするんだ。全く興味ない。

そうだ。まだ尻文字が書けます。

Posted at 2004年10月10日 22:55


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