ロシアの学校占拠
ロシアではこの1ヵ月、飛行機も墜落させられ、モスクワでも自爆テロが起きているのに、いまいちニュースが盛り上がっていない。日本人が関係していないからにすぎないのだが、300人も人質にして武装勢力が学校を占拠している。
「テロリストの要求を決してのまないのは、テロに立ち向かう常套手段」といいかげんな事がいわれているが、人質ろう城事件の交渉の方法は、映画「ネゴシエーター」で学んだくらいだが、飲めない要求もあれば、受け入れる要求もある。のめない要求に対してもあっさりとNOとは言わない。
武装勢力の要求はチェチェン駐留のロシア軍の撤退と拘束されている独立強硬派の釈放だそうだが、独立穏健派のマスハドフ元大統領は
「責任はすべてプーチン個人とその取り巻きにある」とプーチン大統領を非難する声明を、独立派系のインターネットサイト上で発表した。
元大統領は自らの事件への関与を否定する一方で「チェチェンに対するクレムリンの虐殺的戦争と犯罪的政策こそがカフカス全域の不安定化の元凶であり、(実行犯を)今回のような絶望的行為に走らせている」と指摘。
「チェチェン人へのテロというほかない政策の強化は、予想できない状況を招きかねない」と警告した。( 9月3日共同通信)
ぷーチンは、「人質の生命を最優先に解決する(9月3日時事通信)」とし、交渉人はチェチェン共和国への脱出路の保証や児童・生徒らに代わって大人が人質となることを提案したが、武装集団は拒否そうだ。彼らは死ぬ覚悟でやってるんだから、ロシア軍撤退と仲間の釈放しか眼中にないはずだ。長期化が予想される中、交渉のすえ26人は開放されたので、よほど交渉の腕がよかったのだろう。
ロシア軍撤退と仲間の釈放について進展もなく、強行突入→自爆という結末になりそうな気がする。政治的要求が飲める飲めないの判断は政治判断であるが、今の日本の政府にやらせたら、判断するのがめんどくさくて「テロリストの要求を決してのまない」なんて言い訳するんじゃないだろうか?ロシア政府の判断では犯人と人質に食事を提供したり犯人を逃がしてやることは出来ても、ロシア軍を撤退する事はできないということだ。
別に軍をチェチェンから撤退して、300人開放してもらってから、やっぱりどうしても駐留したけりゃまた攻めればいいじゃんと浅はかなことを考えてしまうが、ロシアの本音は300人死んでもどうってことないのだろう。だけどそれを言っちゃ非難されるので、大勢が死んだ後に決り文句。
誰が決めたか知らないが、「テロリストの要求を決してのまない」という決り文句。その中の「テロリスト」というのは反政府という意味でしかない。「政府は反政府の要求を決してのまない」というとバツが悪いので、都合よく言い換えているだけだ。軍を撤退するくらいなら人質の命もやむなしという政治判断すらもテロリストのせいにするのだ。
沖縄か北海道で莫大な天然資源が見つかったら、さびしいけどぜひ独立宣言して欲しい。日本政府がどう対応するのか見たいから。北海道の友達への年賀状の料金が少し高くなりそうだけどちゃんと送りますよ。もし日本政府が独立をみとめず侵攻をおっぱじめたら、中国とロシアは喜んで日本政府を支持するんだろうなあ。
おっと、投稿しようと思ったら今、ロシア特殊部隊が学校を制圧したと速報が入りました。武装勢力の武器装備を把握していたのでなければ、ロシア特殊部隊の命もやむなしということか。
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Posted at 2004年09月03日 19:28
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〜言っちゃいます。なるべく読まないで下さい。
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〜少年犯罪が深刻化した1980年代初めのアメリカで開発された教育プログラム。今では、アメリカ・カナダの1万件以上の幼稚 園や小、中学校で取り入れられていて、子供達の「対人関係能力」や「我慢する力」がアップしたという報告があるそうです。
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