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俺が見たいものを放送しろ

オリンピックも残り5日となった。旅行の帰路についたような寂しさもある。野球が準決勝でオーストラリアに負けて決勝の楽しみが消えたので余計に寂しい。今回の放送ではテレビ朝日系列で選手の合成映像を使ってあたかもこれから出場する選手が、スタジオに来ているかのような演出にむかついた。「これはVTRです」みたいな字幕も出ていないので、老人や子供が見ていたら錯誤するかもしれないし、スタジオに水着姿の選手の像があるとすごく違和感があった。特に男子400mメドレーリレーの選手のインタビューのときの山本選手のパンツが、せがれがコンニチハしそうなほどずり落ちていたのは犯罪的だった。犯罪的といえば、野球の台湾の4番バッター「チン キンポ」という名前も犯罪的だ。

余談はこのくらいにして、昨日女子レスリングの生中継を放送しなかった各局の間抜けぶりは昨日書いたが、それ以外にも柔道予選の中継途中に、18時45分になって定時のニュースに切り替わった。これから日本人選手が試合をするというのに、18時45分にニュースを放送する意味があるのか。NHKのばか。台風で何人死のうが関係ねえんだよ。柔道見た後に放送してりゃ、少しは同情でもしてやるけどよ。

NHKだけじゃない。ソフトボール予選アメリカ対日本で0対0のまま最終回途中まで放送しながら、バレーボールが始まったからといって、ソフトの中継を止める必要があるのか。民放もバカ。結果的には直後にアメリカに点を入れられ、負けた結果だけをバレーの中継の合間に放送したが、ドラマやサスペンスの最終回だけ放送せず結末を言われるようなものだ。

番組編成をする責任者の常識的センスと柔軟性のなさは切腹に値する。シドニーオリンピックの時にも同じような事を書いた気がしたので、鳥新聞の前身時代に書いたものを転載する。

2000年9月29日
NHKは地上波のテレビ放送で2チャンネルに加え、衛星にもチャンネルを持ってまた広告収入に頼っていないこともあり、必ずしも一般的に望まれるものを放送をしているとは言えないことは残念でならない。オリンピックの最中に第150回の国会が始まった。その中継はNHKによって生放送で見る事ができるが、まっとうな人間であれば平日の日中は働いているので、夕方以降の報道番組や報道バラエティー番組で、その要約や喧嘩のシーンを見る事になる。平日の日中でない時間帯に働いているまっとうな方や、働いていないまっとうな方も、生中継はその内容の退屈さや、日中にテレビを見る事は不健康ではないかという社会通念からやはり、ダイジェストを見るにとどまるであろう。そういう私はと言うと、少なくともこの数ヶ月はまっとうな人間でなく暇を極めていたので、衆院選挙直後の国会中継は話題性が多少あったので見る事もあった。しかしながら、今回は暇人にとってオリンピックは絶好の娯楽である。今の所ほとんどのオリンピック中継を見ていると言って過言でない。2、3日前に行われた野球の日本対韓国戦は10時試合開始にもかかわらず、なんとか委員の審議を中継し、野球の放送は審議が終了した11時過ぎてからであった。その1時間、私は怒り狂っていた。また理解できなかったのは、数日前の夜に行われたソフトボールの試合である(確か日本対オーストラリア)。NHKで生中継を途中まで放送しながら、他のスポーツの結果を伝え始めたのである。アナウンサーが伝えたある競技の結果に私は「そんな事知っとるわ。ぼけ!」と声に出していた。私はオリンピック開催中すべての用事をキャンセルし、一日中テレビを見ていたので(それもちょっと異常だけど。。)、そんな結果何回も聞いているし、深夜のニュースでも翌朝のニュースでも確認できる映像であり結果である。スポーツの場合生放送と比べて録画ではその価値は半減以下である。国会もほとんどの場合、筋書きがあるという点ではドラマ同様録画でも生放送でも大差ない。私は以前よりNHKのプロ野球中継を評価していた。民放がたいてい9時30分頃に試合の途中でも中継を止めてしまうのにたいして、NHKは中継開始時間こそ遅くても最後まで中継する。広告収入に依存しているとしても民放の意思決定が低能かスポンサーとの折衝が無能としか考えられない。

Posted at 2004年08月25日 01:30


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