週刊春秋出版差し止め
先週の週刊誌が発売前に裁判所の出版差止め処分命令が出た。にもかかわらず数十万部が読者の手に渡ったそうで、私は読んでいないので詳しいことは分からないが、確か検閲は憲法違反ではなかったのか?しかし元首相の娘で一野党の政治家のパワーを感じさせる。司法機関も権力者の手中にあるのかなと思うとうすら怖くなるが、出版社の出刃亀ぶりもすこし怖い。表現は自由である。その表現で不利益を被る人がいれば金で解決するのが今のシステムである。このシステムに欠陥がないわけではないが、真っ当なシステムだと思う。しかしあらかじめ問題があることを前提に金で解決すりゃあいいじゃんと算段しているとしたら、気に入らない。世の中には金で解決できない問題もあれば、解決の土俵に上がれない人もいるからだ。
企業が利益を追求することは正しい。それで十分立派だ。むしろ社会のために仕事をしているなんて言うやつには吐き気がする。(そういう臭いセリフは利益を生まないところで働いてる人にまかせておけ。)出版社であれば利益を正統に追求することは面白い記事を出すことだ。しかし真実の追求とか言っても面白くない真実なんか意味がないし面白くない記事をこれは社会のためだと言い訳してないか?
週刊文春はめったに読まないが、月刊の文春は面白い記事、天才的な作家や著名人の面白い文章を集めてくるし、KIOSKに置いている雑誌では厚くて読み応えがありそうなのでたまに買うし、批判するつもりは全くない。批判するとすれば、面白い情報を持ちながら自分だけの利益を追求したり不利益を避けるために、その記事を封印してしまったときだ。でも僕は寛容さも持っていて、情報の面白い度合いにある程度の尺度を持っている。すんごく面白いものならある程度の不利益でも公表すべきだし、多少面白い程度の情報なら、そんなに無理しなくてもいいと思う。文春の大事なスポンサーや面白い記事を寄稿してくれる著名人のスキャンダルなんかを公表しないのは許してあげる。だけど超すっごい面白いスキャンダルなら自分の不利益を省みず公表してくれると信じている。それが後には必ず利益となる。
今回書き出した動機はこれからだ。この事件を扱ったバラエティー報道番組のコメンテータでいまいちパッとしない多少のスキャンダルでも報道されないような有名人達が口をそろえて、文春擁護に回っていてそいつらがウザくなったのだ。文春がウザくなったのではない。自分がスキャンダルを公表されるほど話題性のある人物でないのをいいことに、えらそうにしているコメンテーターを何人も見ると、おまえら何ぼのもんやねん。おまえらに秘密はねえのかよといいたくなる。そいつらは俺の嫌いな、力を振りかざして弱いものいじめをするものとなんら変わりないようにみえた。文春には、文春を擁護したウザい彼らのうち面白い文章を書く能力がなく、文春に貢献できないコメンテーターの秘密をことごとく暴露してほしいものだ。つまらないだろうけど。
h16.3.23
Posted at 2004年03月23日 21:46
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この記事のタイトル: 鳥新聞: 週刊春秋出版差し止め
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Commented at 2014年02月23日 16:19