鳥新聞

アンチヒューマン、鳥テイストなニューロ情報誌

Editor: the Birdwatcher Of Prey メール | Q&A | 鳥瞰図

0.鳥新聞トップ/ 鳳凰の間トップ

<< 前の記事 | メイン | 次の記事 >>

文字的テロリスト

2020年の文壇はごく平凡な日常をテーマにしたものであふれていた。庭の花が咲いたとか、暴力、セックス、心的障害、怒り、絶望、矛盾、不条理。不条理はもはや条理でしかなかった。そんなときオカルトブームが起きた。20世紀のホラー映画にあったグロテスク、スプラッターの焼き直しという批評もあったが、読者に何も与えぬ現在の文壇にあって、このオカルトブームは少なくとも恐怖を与えてくれると好評を博し、新進のホラー作家たちは文字的テロリストなどと呼ばれた。同じころシャンソンバンドの「Terorist in the island」がヒットした。


「Terorist in the island」
俺はテロリスト
おまえらに恐怖を与えてやる
ほしけりゃくれてやる
恐怖を与えるのが俺の仕事
俺はテロリスト
俺は文字的テロリストなのさ


おまえら死ぬ覚悟はできてっか?
遺書ぐらいは書いておけ
おまえのところに何者かが忍び寄る
おまえの部屋の時計1時間遅らせてやる
しょうゆとソースの中身を替えてやる
おまえの恐怖におののく顔が目に浮かぶぜ


俺はテロリスト
おまえらに恐怖を与えてやる
ほしけりゃくれてやる
恐怖を与えるのが俺の仕事
俺はテロリスト
俺は修辞的テロリストなのさ


おまえら危機管理はできてっか?
見られちゃ嫌なものは捨てておけ
おまえの頭上から何かが振ってくる
鳥の糞ならまだいいけれど
鳥の死体が降ってくりゃ骸骨も割れるよ
たまには恐怖におののく快感をあじわおう


俺はテロリスト
俺が欲しいのはおまえらの恐怖
おまえの恐怖をよこせ
俺は恐怖を与える。公平に、スマートに
俺はテロリスト
俺は天然テロリストなのさ


おまえらが恐怖を求めて寄ってくる
恐怖を作るのも結構大変なんだぜ
テロリスト気取りも苦労はあるぜ
今夜、家に帰ったとき気づいたのさ
半日の間ずっとズボンのファスナーが開いていた
俺の知らない間も俺はテロリストだったってわけさ


俺はテロリスト
俺は天然テロリストなのさ


訳:編集部

彼らの衣装を真似た武装ファッションも流行した。中には見せパンをはいてファスナーをあけて闊歩する若者もいる。パンツがよく見えるように工夫されたズボンもよく売れている。白いシャツに白いズボンに赤いパンツをはいて日の丸ルックとか黒い服に黄色いパンツで月光ルックなど、華やかな股間は街に彩りをそえた。ただテロリストファンションで着飾っただけの、にわかテロリストがほとんどだが、人に恐怖を与えたりびっくりさせる実践派は尊敬される。ドッキリ番組の放送作家なんかも人気の職業だ。

Posted at 2004年01月11日 23:01


トップページへ

前の記事へ「料理番組」
〜テレビで料理番組が流れていた。パン生地をまな板にたたきつける音で画面に目をやると、女性インストラクターが手際よく生地を操る姿は美しくすらあった。それに引き換え隣で指導を受ける男はたどたどしく不細工だ。女性は「落とすのでなく、叩くようにやるん...

次の記事へ「テロリストとサムライ」
〜ハリウッド映画「ラストサムライ」を見て「日本人でよかった」なんてコメントしてる人がいたが、アナーキーな僕にとってサムライなんぞ役人にこびへつらう恐怖政治の実働部隊だ。現在テロリストと呼ばれる連中のほうがよっぽど美しい。文明開化で野蛮のレッテ...

トラックバック

この記事へのリンクのないトラックバックは受け付けておりません。

URL: http://eda.s68.xrea.com/x/mt/mt-tb.cgi/77

この記事のタイトル: 鳥新聞: 文字的テロリスト

コメントしてください







名前、アドレスを登録しますか?
(Cookieに保存します。)




Copyright(C)2004 EDA Corporation. All Rights Reserved.
メール | Q&A | 鳥瞰図 | 鳥新聞トップ | このページの頭