おもろい暴力団
おもろい暴力団がいたもんだ。
暴力団が追放ビデオやめて(日刊スポーツ7月14日)
北九州市に本拠がある指定暴力団工藤会が、福岡県警が制作中の青少年向け「暴力追放啓発ビデオ」について、組員の子供らへのいじめを誘発する可能性があるとして中学校や高校での上映中止を市教育委員会に申し入れていたことが13日、分かった。(中略)中学校や高校などでの「上映計画に抗議する」「上映することに懸念と異議を唱えざるを得ない」という趣旨が書かれていた。理由として組員らの子供が「父親がやくざだろ」などと言われるいじめを受けることを誘発しかねないとしている。脅迫的文言はなかったという。
じゃあ足洗えや。笑。
工藤会がどのような事業をなさっているか知らないが、法人格を持ってるわけもないだろうし、破防法が適用されない限り、犯罪組織呼ばわりは出来ない。犯罪を犯したとしても、せいぜい構成員個人に罪を負わすのが関の山。
そのようなアホな文書を教育委員会に提出する個人がアホなのであって、工藤会などという組織を知るすべもないが、必ずしも工藤会がアホと言うわけでもなかろう。
一般論として、完全なヒエラルキーを構造しつつも、責任については構造から切り離されているシステムは無責任組織だと思う。
暴力団は、暴力追放の教育を非難するのでなく、親の職業で子供がいじめられるというのなら、その教育環境を非難するのが筋だと思う。
暴力団に限らず、親の職業をもって子供がいじめられるのは不当である。その親の職業を軽蔑したいのであれば、その親に言えや。その職業が不法行為であった場合、その子供は不法行為によって得た利益で養われているが、子供にしてみれば、成人するまでは、親がたとえロクデナシの甲斐性無しでも養われる権利を持っている。汚い金だろうがきれいな金だろうが知ったこっちゃない。中には汚い金で養われたくないと思う子供もいるかもしれないが、家庭内で片付けて欲しい問題である。
僕は子供いないので知らないが、親がてめえの仕事をガキに説明するのは面倒だろう。その仕事で食わしてるのなら、説明すべきだと思う。ろくな説明できないなら、ガキから軽蔑されても仕方がないだろう。ガキはガキで忙しいんだから、親が仕事で苦労してるなんて知ったこっちゃない。
教育教材でてめえの仕事を説明されようとして、子供に教えないでくださいだって?あほか。子供に知られたくないような仕事ならするな。ボケ。普通の親なら、親切にも他人が自分の仕事を取り上げて説明してくれるなら、感謝してしかるべきである。もしかしたらその他人は間違った教え方をするかもしれない。そしたら子供は親にどんな仕事なのか聞いてくるだろう。親は自信を持っててめえの仕事を教えてやればいい。
教材では暴力反対のビデオを作っても、もっと予算をかけたヤクザを正当化するようなドラマをテレビで放映してんだから世話ないが。
Posted at 2006年07月16日 12:50
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コメント
ふぁる からコメント
んー。やくざを正当化するようなドラマはたくさんありますよね。
「マイボス☆マイヒーロー」しかり、「ごくせん」しかり。
人間は悪いと知っていてもそれを心のそこから軽蔑しきってしまうことができないものなのかも。
逆に言えばどんなものにも少なからず魅力があって、それを際立たせれば受け入れられてしまうってことかも。
人間って柔軟ですねえ。
Commented at 2006年07月23日 21:41
eda からコメント
前回「マイボス☆マイヒーロー」見ました。何回か見ていないので、ストーリー上疑問があるけど、どう展開するか面白そうです。「ごくせん」は人気あったみたいで何度か見たことあるが、単純なので水戸黄門とかとさほど変わらん。どちらも、悪い奴が現れて喧嘩でやっつけるという短絡的な展開は見飽きたな。
コミカルなヤクザドラマは、ヤクザ=単純バカ、強固な主従関係(上にヘイコラ、下に高圧的)、短気、怖い人といったイメージ像を利用しているのだろうけど、クドカン脚本の長瀬扮するヤクザが落語をやるドラマは面白かったな。さすが宮藤官九郎と思った。あくまで僕の趣味だけど。
やくざって覚せい剤を輸入販売し、闇金や各種詐欺の胴元である(すべての詐欺をヤクザのせいにするつもりはない)。民主的な先進諸国で非合法組織がのさばっているのって、日本とイタリアくらいじゃないだろうか。ヤクザを受け入れるのは柔軟と言うより軟弱だと思う。
ヤクザ一個人を描くとしたら、そこにはいろんな心模様やドラマがあるんでしょうが、タケシのにしろ長渕のにしろ趣味じゃない。
Commented at 2006年08月04日 01:11