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インコとピアノマン

一時期話題なったピアノが上手な記憶喪失者としてイギリスで保護された通称「ピアノマン」は、インチキと言ううわさを振りまいて現在は故郷のドイツに帰ったとか。アホが。

一方迷子のインコは自分の住所とチロタンという名前を名乗り帰宅したそうだ。賢いねぇー(岩手日報朝日)。モリオカシ ○○チョウ トダ チロタンではがき書いたらファンレター届くかな?送ってる奴いそう。

インコはオウム目インコ科に属し、300種くらいいるそうだ。中にはイルカや霊長類に匹敵する認識能力をもつ種もいるとの研究もある。

モノマネだけでなく、彩りも素敵なので、ペットとしても人気である。しかし珍しいインコがヤクザなペット業界によって輸出入され、絶滅が危惧されている種も多くいるそうだ。希少動物のペットを飼おうとしないで欲しいものだ。たぶんめずらし物好きの将軍様気取りなのだろう。アホが。人手で繁殖されるものを飼う分にはいいが。

しゃべる鳥として有名なのは九官鳥とオウムだろう。古来からこれらの鳥は賢いとされ、浄土に住んでいるとされている。(参考:架空の鳥、浄土に住む鳥

九官鳥が中国から日本に持ち込まれたとき、チロタンのように自分の名前を名乗ったのでなく、飼い主である中国人の九官さんの名前を名乗り、それを鳥の名前と勘違いした日本人が九官鳥と呼び始めたという説がある。(参考

実はモノマネが得意なのはこれらの鳥だけではない。NHK地球・ふしぎ大自然「人里の小さな狩人モズ〜武蔵野の四季〜を見て驚いたが、モズはウグイスやヒバリなどの歌声そっくりに演じるのである。

モズは百舌と書き、百の舌とはモノマネ上手の称号である。人に飼われてるわけじゃないので、人の真似などという無粋なことはしない。だからといってアホが人の真似させようと飼ったら犯罪です。個人的に好きな八代亜紀の歌声をモノマネしてくれるならちょっと悩ましいけど。イカンイカン。

鳥のさえずりは英語ではSong of birdsと言われ、他の動物達の鳴き声やわめき声とは違う。歌である。鳥のヒナが「ピーピー」鳴くのは厳密にはさえずりとは言わないのかもしれない。歌は成長とともに習得をするのである。

Hotwired Japan:「歌う鳥」の脳、人間の言語能力を解明する手がかりにでは、神経科学会や言語学者が鳥の歌の研究に注目している記事がある。鳥が歌の習得でニューロンを形成する過程がアルツハイマーなどの治療研究にも役立つ可能性を示唆している。

鳥は親鳥や他の鳥から歌を学び、何百曲もの歌をレパートリーにし、アレンジしたり、即興で創作する。あの小さい体で。負けたよ。僕10曲くらいしかレパートリー無いもん。

追記

最近、東京大田区の大岡山商店街の付近に熱帯原産の黄色いインコが野生化し、1000羽も繁殖しているというニュースがあった(参考)。住み始めた原因は分かっていないが、住み着いて20年になるらしい。

同商店会はインコをシンボルとし、街路灯にイラスト入りの旗を掲げている。四、五年前はもっと積極的に“インコの街”として売り出そうとしたことがあるという。樫原一夫同商店会会長は「特徴のない商店会ですから、個性を出したかった」と語るが、今はイラストの旗がある程度だ。「ペットショップに売れるといううわさが飛んだが、捕まえるわけにもいかず、特に客が増えたとも聞かない」(樫原会長)と、さほど効果がなかったのに加え、ふんで屋根や車が汚れるとか、鳴き声がうるさいとかの苦情もあるインコを使うことに疑問も出てきたためという。稲川照芳商店会事業部長は「最初、旗に“インコの街”と書いていたが、一年くらいで削った。インコまんじゅうとか作ればよかったが、タイミングを逸しちゃったですね」と話す。

僕なら「大岡山商店街、○○酒店。よろぴく」とか覚えさせる。彼らは木の実などの餌を求めて半径三十キロ圏内を飛ぶらしいので、いい宣伝になる。あるいは僕の好きな八代亜紀の「舟唄」でも聞かせて歌わせる。でも1000匹があちこちで「お酒は温めの燗がいい」なんて毎日うたってたら、うっとおしいな。ピヨピヨでいいや。

Posted at 2005年10月05日 00:00


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