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自民党員と民主党員全員を軽蔑する

郵政民営化法案が衆院通過した。3、4年前のいわゆる「加藤の乱」いらいの自民党内の造反だと思う。その時の審議は夜12時ごろで、面白そうだったのでテレビ中継を見ていたのを覚えている。案の定、元レスラーの自民党員が野党議員に水をかける事態があって笑ったのを覚えている。さすがレスラー。

今回は昼間だったのでニュースをチラッと見た感想は、漠然と日本はアメリカ化してるなあと思った。大統領制のアメリカ議会において、党は意味が無い。議員の判断で票を投じればよい。議員内閣制のイギリスでは、党の判断に造反したら党から厳罰である。

僕は無党派だが、実際投票する時には党を意識する。大半の人もどの党に属するかを見て投票すると思う。その時点で民主主義をなしているわけで、自民党の造反を「これぞ民主主義」というのは馬鹿馬鹿しいと思う。

反対した自民党員の中には比例で当選した者もいるようだ。つまり彼の名前で得た投票だけでなく、「自民党」と書かれた票も得て当選したのである。今回の法案のことは無知なので、どっちでもいいし、たまに造反があったほうが面白いのは事実だが、議会は民主主義ではない。国民の投票が民主主義なのである。そうじゃなきゃ、議員数削減とか議員に不利な法案が通りっこない。議院内閣制において議員が自由に投票する事を民主主義というのは、エアコンでガンガンに冷やして、厚着をするような無駄な感じに思う。

最近都議選かなんかがあったようだが、アメリカの政党のような意見のバラバラな民主党や自民党が票を獲得している。前の選挙でイギリスを真似してマニフェストを掲げるのがはやったが、果たして議員達はその重みを感じているのか疑問だ。今の日本の政党は単なる集票組織に思えてきた。

議院内閣制を貫くなら、自民党も民主党も分裂するべきだと思う。この矛盾だらけの世の中にあって、政党も矛盾を背負ってたら信用できるわけが無い。そんな矛盾だらけの政党にあって馬鹿な政治家が政党の正当化(しゃれ)のために「いろんな意見があっていい」などという。いろんな意見があるなら、いろんな政党があってしかるべきなのである。一政治家だって、例えば小泉議員は靖国参拝は信条を貫いているが、国債枠の公約は「どうでもいい」と笑って違反しているし。あー矛盾だらけ。ポストモダンな気分。

Posted at 2005年07月06日 23:59


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