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ヨコシマたそがれ

ykenko1さんの「人間と会話」を読んで会話は人間の醍醐味だと思う。会話するのが面倒くさくなったら人間も末期。たそがれ時です。ましてや人間との会話は疲れる、鳥のさえずりを聞いてるほうが良いなどというのは重症である。

そういえば最近は5人以上の宴会に行かなくなった。疲れるし、なぜか眠くなるんです。仕事の会議なんかだと、酒飲んでないしテーマが決まってるのでついていけるのだけど、たぶん僕の脳では5人以上の自由な会話についていけないのだろう。好きな女の子がいると、そりゃ別で10人いようとその宴会のテーマは一つだ。

京都新聞4月25日に「心読む機械できるかも 脳内血流のパターン分析成功」(国際電気通信基礎技術研究所)という面白いニュースがあった。

脳の活動から心の動きを読み取る初期的段階といえ、人の主観的な心理状態の識別につながるという。 神谷研究員は4人の被験者の協力で実験。縦、横、斜めの角度の異なる8種類の直線を見た場合について、大脳で視覚をつかさどる個所の脳血流の様子を機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)で撮影、解析してパターンを抽出した。 その上で、2種類の直線が組み合わさって格子状になった図を見せ、どちらかの直線に注意を向けてもらった状態で画像を撮影。パターンと照らし合わせると、注意を向けた方の直線を約8割当てることができた。

この実験では大脳の視野野の血流を分析したようで、同研究所は他の感覚や認知情報にも応用できると、将来は感情を読み取り、言語障害者との会話にも活用できるのではと話しているらしい。

ハエへの愛(?)が面白いブログ「アイオワにて」のtakabo34さんがつっこんでおられるが縦縞と横縞の区別が出来たからって、何がうれしいねん!とも思うが、縦縞か横縞のどちらを考えてるかは喜怒哀楽よりも微妙な事で、喜怒哀楽なんかは顔見りゃ結構分かるとも思う。それより女の子が僕に気があるかどうか分かればフィーリングカップル5対5に連戦連勝なのになあ。。などと考えてしまう僕のヨコシマな心まで読まれちゃ、一大事だな。

言語障害者といえど手足が動けば手話の方が手っ取り早いので寝たきり老人などを想像してしまうのだが、おしっこしたいのか、タンが絡んでいるのか、腹減ってるのか、熱いのか寒いのかなどを解読したモニターを見てそのとおりにする。まるでペット育成ゲーム。それともモニターを見てタンを取り除いたり餌をやるのもロボットの役目か。まさに以心伝心。コミュニケーションいらず。

Posted at 2005年04月30日 23:58

追記:間違いを直しました。

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コメント

takabo からコメント

こんにちわ。
ちなみに、アイダホにて、
ではなく、
アイオワにて、です。

よく間違われます(笑

Commented at 2005年05月01日 17:01

ykenko1 からコメント

edaさん、こんにちは。国際電気通信基礎技術研究所のニュースは私もインターネットで読み、面白いと思いました。その中ではやがては人間の思考内容が画像から読み取れるようになるのではないか、なんていうコメントがあったんですが、それは飛躍しすぎでしょ、と心の中で突っ込みを入れました。
5人以上の宴会、私も苦手ですね。でも付き合いで出ますが。

Commented at 2005年05月01日 21:28

eda からコメント

あー、すいません。takaboさん。
頭の中、アイダホポテトの事でいっぱいでした。ほんと失礼しました。

Commented at 2005年05月02日 01:33

eda からコメント

ykenko1さん。でもどうなんでしょう。この実験では単純な視覚情報ではなく、格子模様を見せて、縦横どちらに注意したかを当てているようなので、寝たきり言語障害の人との簡単な意思疎通や嘘発見器などに素人考えですが割とすぐ応用できそうな気がしました。でも心を読むとか言われちゃうと恐いですね。
えっ?心を読まれて困るのは僕がヨコシマだからってか。

Commented at 2005年05月02日 01:35

ykenko1 からコメント

比較的簡単な知覚の内容については大丈夫かもしれません。特に視覚系。寝たきり言語障害の人との意思疎通と言うことで言えば、現在、筋萎縮性側索硬化症(ALS、ホーキング博士が罹っている病気)の方用に脳波を利用してパソコンを動かして意思疎通する装置がありますね。ただ今回の研究結果からはそこまで行けるかどうか?(どちらかというと行けない気がしてます。)

Commented at 2005年05月02日 06:59

鳥新聞 からコメント

コメントありがとうございます。いつも勉強になります。

Commented at 2005年05月06日 23:37

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