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ホルモン

僕はホルモンが大好き。焼肉屋に一人で入って、ホルモンとライスだけ食って出て行くという嫌な客だったこともある。

あの歯ごたえが好きで、寿司ネタではイカやタコが好きだし、焼き鳥では砂肝が好きだったりする。うちのじいさんも硬いのが好きだったのだが、入れ歯の調子が悪かったのか、噛み切れずに口から出していたのを見て昔すごく悲しい気分になった事がある。

ホルモンって、ニューハーフが女性ホルモンを注射したとか言ってるし、生殖とか成長に携わるもので、なんか人間が分泌する液体を想像するのだが、植物にもあると聞いて「へー」と思いつつ、植物が出す液体を見る目が変わったものだが、環境ホルモンというのは、環境が液体を出したりするんじゃなくて、環境にばら撒かれた生物のホルモンに似たはたらきかけをする化学物質である。

藤沢生活:スギヒラダケとみどりのおばさんをよんで久しぶりに環境ホルモンという言葉を目にした気がするが、5年程前に話題になって、それからさっぱり聞かなくなった。カップめんに使われている容器も矛先にされて、紙で出来た容器のカップめんが目立ち始める中、カップラーメンの業界だったか一企業が、新聞に一面広告で「大丈夫です。」みたいに書いた記憶がある。

政治家はよく立法談議で先進諸国ではこうだから、そうすべきだみたいな陳腐なレトリックを使うが、海外で規制されている化学物質が、日本では流通しているものなどいくらでもある。規制まで行かなくても例えば海外で1g以下まで許されているような基準が、日本で100gまで認められていたりなんかする(逆もあるかもしれないし、数字はあてずっぽ)。極東ブログ:パニックを避けつつマーガリンとショートニングを日本社会から減らそうによれば、多数の食品に利用されているトランス脂肪酸という物質の規制が各国で進んでいるそうだ。

海外の常識が日本では通用しない事は別に不思議でもなんでもないが、科学的知見くらいは万国共通じゃないのかって言うじゃない?残念ながら、現状では危険だと証明できていないものは、安全だという証明がなくても、規制するとは限らないのだ。

そんで僕が思った事は、予防とかディフェンスというものは極めて政治的な決断が必要だという事だ。ガン保険に入るのは簡単だが、ガンの予防をするのは難しい。警察もそうだ。犯罪を予防する機能はない。道路交通法を盾にした取締りくらいだと思う。

母親が子供に風邪や虫歯の予防のために、「歯をみがけ」、外から帰ったら「手を洗え」、「うがいしろ」という政治的な決断は、強制力をともない、習慣化させる。もしアウトローなガキであれば言う事を聞かず、将来スピード違反で捕まっても楯突き、違反を繰り返すかもしれない。

僕も言う事を聞かん子だったけど、今はめんどくさいのでおとなしいです。だけどホルモンの硬さには死ぬまで抵抗しつづけたい。硬いもん!かかって来い。まだまだ負けねーぞ。じっちゃんの名にかけて。

Posted at 2004年11月30日 23:58


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