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シリウス

消防庁がもつ電磁波人命検索装置(シリウス)が今回の土砂の中の家族を発見するのに役立ったらしい(産経新聞10月28日)。この機械は1999年の台湾やトルコの大地震にも出動し、台湾では1人も見つけられなかったが、トルコでは1名の救出に役立ったそうだ。今回は日本で始めての成功事例だそうだ。

ドイツが開発したこの機械は心臓や肺の動きを探知し、(1)人間か動物か(2)人間の場合、成人か子供か(3)人数(4)衰弱具合−まで判別することができる。配置した場所から二十メートル以内の探索が可能で、操作開始後30秒〜1分で生存者の有無と生存場所が特定できる(産経新聞10月28日)。

救出作業の始まった日の午後に僕は3人が生存というの人づてに聞いたのだが、夕方ニュースを見ると2才の男児は救出されママは心肺停止と聞き、火事場のバカぢからとか、子を助けたい気持ちで生きていたのが、安心して気絶したのかなと思って、そういう時は「もう大丈夫」じゃなくて「もう少しがんばれ」と言わなきゃいけないんじゃないかとか、素人のクセに勝手に考えていたが、家に帰って夜のニュースを見ると検死の結果は即死という。

おいおい。昼過ぎに生存確認したんじゃねーのかよ。救出過程で死んだって危険な作業をするレスキュー隊の事を誰も責めないよ。嘘はいかん。教訓に生かさないと、なんて思いながらネット検索する。確かに毎日新聞10月27日16時36分更新の記事には「車内からは貴子さんの応答の声も聞こえた」と書かれているが、共同通信の10月27日22時21分更新の記事では誤報との事。

長岡市の災害対策本部に同日午後、「レスキュー隊が3人の生存を確認した」との救出現場からの情報がもたらされたためで、午後2時半すぎから「女性の声を確認」「子供2人は生存」「3人の心臓音を確認」などの情報が錯綜。

これを見ても救出現場はなぜ誤った情報を流したのか分からない。昼間にたまたま「生存」と聞いて他人事ながら喜んだものだから、よけいに残念で気分が悪い。そんなときは八つ当たりに限る。白々しいシリウスの記事を目にしたもんだから、矢面に立てや。てめえシリウス!万能みたいな事をえらそうに自慢しやがって、地震起きたらとっとと空飛んで救出してこいや。

Posted at 2004年10月28日 23:51


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