僕の事はいいので、恵まれない人を幸せにしたってください。
神とサンタ
ある日、一人の女性が神様は居ますと言った。
「そうですか」僕は神様を信じる事にした。
「そうです」かなり強気だ。
「でも僕にはいませんよ。」
「あなたにもいますよ。」
「あなたにいるのは分ったのですが、僕にはいません。」
「神様は寛大で平等です。」
「そりゃ良かったですね。」
「ええ。神様がそばにいると幸せです。」
「自慢ですか。それじゃ、これで」
ある日、一人の女がサンタクロースはいると言った。
「クリスマスにバッグが欲しいな。」
「年末に旅行でも行くのか?」
「ちがう!サンタさんにお願いしてんの。」
「サンタさんは、恵まれない子にプレゼントもって来るんだよ。」
「あたし、恵まれてないもん。」
「恵まれたいのか。」
「恵まれたい!」
「じゃあ、サンタさんがプレゼントを持ってこないことを願いなよ。」
「は?」
「サンタがプレゼントを持ってこないということは、君が恵まれているということ。」
「あっそうですか!さよなら」
プレゼントを買わないための戦略は裏目に出るわけだが、僕はサンタを信じる子供に、無粋なことは言わない。懐疑主義者や無神論者でも不可知論者でもない。神様と一緒に生きている人も自然に受け入れる事が出来る。ただ僕が一番に信じているのは、神経と体温。芥川龍之介の言葉に共感したもんだ。
ある物質主義者の信条「わたしは神を信じていない。しかし神経を信じている。」
わたしは良心を持っていない。私の持っているのは神経ばかりである。
国際的な意識についての学会でも意識に関する問題ではかなり煮詰まった状況にあり、突拍子もない仮説もまじめに論じられている状況だという。例えば「サーモスタットにもある種の意識が宿るのではないか」というような仮説がそれである。
サーモスタットとは温度センサーやスイッチなどからなる温度を調節する機械だが、ごく自然な仮説に聞こえる。一方で言及されている「宇宙意識」なるものが意識の起源であり、ニューロンの相互作用が関係しながら人間の意識が立ち上がるという仮説もまた、僕には自然である。
Posted at 2004年10月06日 00:12
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コメント
ykenko1 からコメント
トラバありがとうございます。何か私のブログで文字化けしてしまって申し訳ないです。理由は私には分からないのですが…。
今の科学のパラダイムから言って「宇宙意識」なんて言うのは突拍子もないことは重々承知しているのですが、そんな風に考えた方が私には自然に思えるのです。少なくとも現在の脳科学の説明は不十分だと思います。
本当にいろいろな考え方がある訳で、大切なのは異質な考え方に対してもオープンな心を持つことだと思います。
トーマス・クーンと言う人の『科学革命の構造』という本がありますが、これを読むと科学の世界にもいろんな突拍子もないアイデアがあって、結局なんでもありなんだな、という感じになります。
今後ともよろしくお願いします。
Commented at 2004年10月06日 09:46
鳥新聞 からコメント
ありがとうございます。本探してみようと思います。
茶化すような書き方をしてますが、僕は宗教やってる人が結構好きなんです。逆に神も宗教も否定する事は、偏狭で危険だとも思っています。仰るように異質な考え方にオープンマインドであるべきだと思います。
ド素人の僕にしたら初耳の「サーモスタットに意識」も「宇宙意識」はどちらも突拍子もないと言えるのかも知れませんが、どちらも面白い仮説だし、突拍子もない発想こそ物事の解明に必要かなと思ったりしてます。いろんな説を垣間見る事が出来て感謝しています。
Commented at 2004年10月06日 23:51