もし女子プロレスラーをプロデュースする機会があれば、そんな名前を付けます。
デビルウィング飛鳥
永井豪のマンガ「デビルマン」が実写映画化され、40カ国以上から海外配給のオファーが来ているらしい。原作マンガも数ヶ国語に訳され、800万部に達しているらしい。(スポーツ報知 9月20日)
子供のころ、アニメで放送していたのを覚えているが、主題歌の作詞は有名な阿久悠氏である。デビルの悪と阿久をかけたのだろう。「あれは誰だ!誰だ!」で始まるこの歌にはサビのフレーズが耳に残る。
デビルチョップはパンチ力 デビルキックは破壊力
デビルアイなら透視力 デビルカッターは岩くだく
デビルアローは超音波 デビルイヤーは地獄耳
デビルウィングは空を飛び デビルビームは熱光線
地獄耳って、、普通じゃん。近所のばあさんもデビルイヤー持ってる。ちなみに僕が欲しいのはデビルアイではなくて、断然デビルウィングです。ファウスト博士は悪魔に魂を売ったかわりに知識や享楽をもらったが、僕ならデビルウィングを頂く。
18か19の頃に原作を読んだが、アニメとは全く別物でおどろいた。安直な勧善懲悪でもなければ、オカルトでもない。純文学作品と言っておこう。この作品の連載が始まったのは1972年の少年マガジンらしい。当時の少年マガジンは、どうやら現在の少年マガジンとは趣が異なるらしくて、ジャーナリスト立花隆氏も1969年に「少年マガジンは現代最高の総合雑誌か」という論評を書いているらしい。
主人公の不動明はデビルマンに変身し、幼なじみの飛鳥了が後にサタンに変身するのだが、詳しいことはマンガ読むなり、映画を見るなりしてもらうとして、実は僕が反応したのは、「飛鳥」という文字です。それだけ。
中学1年のときに、なんで12がTWENTEENじゃなくてTWELVEなんだよ!鬼畜米英め!と憤慨された方なら、日本語を勉強する外国人がなんでアスカと読むんだよ! ジャップめ!とエンピツを叩き付けて怒る気持ちも分るでしょう。芯が折れて倍むかつく。
万葉集を見ると、「飛ぶ鳥」とくれば、「明日香」がくるという枕詞を使った短歌や長歌がいくつかあります。(「万葉集 季節の歌、恋の歌」ほか参照)
飛ぶ鳥の 明日香の里を 置きていなば 君があたりは 見えずかもあらむ
<解説>
710年に平城京に遷都し、明日香から奈良に引越ししたとき時、元明天皇(在位707−715)が明日香を思って詠んだ歌らしい。
<意味>
飛鳥の京を後にして奈良に行ってしまうのならば、君がいたあたりは見えなくなってしまうだろうか。いや、見ないことにしよう。
こんな説明したって、エンピツの芯が折れた怒りは収まらないだろうけど、勘弁してください。明日香とくりゃー飛ぶ鳥なんだよ。
Posted at 2004年09月22日 13:21
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