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耐震強度偽装問題

耐震強度偽装問題であるが、姉歯設計士に関しては、ハナから成果物に責任を持っていないだろうし、単なる犯罪容疑者であり、「生活のため」というセリフはありがちな犯罪者のセリフで、多くの犯罪は生活のために行われているものだ。

他の建設関連業者はどこもうさん臭いが、まだ実態はよく分からないし、表立っている3社だけとは限らないし、他にも巨悪が存在しているかもしれない。

国や役所の責任もあり税金投入もやむをえないだろう。民主主義だから国民の責任と言えなくも無いが、真っ当な公務を行なえていなかった担当者、責任者は全て処分して欲しい。

被害者については、どんな事件でもかわいそうなものだから、かける言葉は見当たらない。死ぬ前に気付いてよかったねというくらいである。

金融機関の責任を問うR30::マーケティング社会時評の記事もあり、「そりゃ無理」という意見が寄せられていたが、住人がとっとと個人再生の手続きに入ればよい。ローンよりも実際に住む家賃の方が優先されるのは当然である。「(金融機関が)取りっぱぐれた住宅ローンの回収のたしになるように、イーホームズを身ぐるみ剥がして持っていけば良い。」とあるが、基本的に消費者への融資であるから、住人から取れない事が確定する事が先決だろう。最低限の生活は保障されている。サラリーが毎月あり、新たな住居に家賃を払い、食費や必要経費を支払い、ローンが払えないないなら、場合によっては破産せずとも手続きはある。

自己責任論や安物買いの銭失い論などを目にするが、極東ブログでは嘲笑しちゃいけませんと言っているのだけど、遠まわしの嘲笑として受け止められもしている。

極東ブログで世間知と言ってるものが何か知らん。テレビで言ってたけど購入の際には「住宅保険機構」に登録しているか確認せよとか、地盤マップを確認せよとか言っちゃいけないのだろうか。まあ言っちゃったら、築ウン年残りローン何年とかに住んでる大勢の人の不安を煽るかもしれないが、だったらどうだと言うのか。国も個人も無駄遣いと神頼みで生きているのである。

法律の不備、整備については、今後の話だろう。今後はこうするべきだというものが、今回の被害者に適応されるものではないだろう。しょせんは被害者のふところ事情などは、他人事であり、将来のこの国の制度をよくすることが、この社会問題の他人事としての興味だと思う。もちろん被害を受けた当事者が自分のふところを回復するための活動こそは、「生きる」ということであり、他人がとやかく言うことではないだろう。

極東ブログでも冒頭で触れられている地震がらみで話をすると、神戸より新潟の方が仮設住宅への転居はいくぶんスムーズだったと思う。今回の命令や勧告で退去する住民の数は分らないが、いかにスムーズに住宅が供給されるかは地震大国としての力量が問われると思う。住宅への保険も必要だと思うが、比喩的に国土への保険も必要だろう。地震に対する保険というのはとても難しい事でコストがかさむだろうけど、震度5で大丈夫でも6で倒れるかもしれないし、自分の家は大丈夫でも、通行中に倒壊する瓦礫の下敷きになるかもしれないんだから。東京近郊で地震が起きたらどれだけの人が住居を失うのだろうか。ちなみにニューオリンズでハリケーンの被害を受けた知人の話によると、自治体の提供するスーパードームなどには行かず隣の州の友人を頼りに4LDKくらいのところに5人くらいが居候し何ヶ月か過ごしたそうだ。

僕はマンション購入する甲斐性ないが、借りてる物件の構造なども知らん。地盤は多少気にしたけど、僕がした高い買い物といえば中古車を買ったくらい。車検が通してある事と、製造メーカーが一流ということは確認しても、販売業者まで覚えていない。ネットで条件検索して安い販売業者から買った。販売業者などが偽造メーターなどの犯罪を行っていたら、僕には見破ることは出来ない。「新車を買えよ」って言うなら中古車市場やまじめに修理、整備やってる人の生業がなりたたん。

この手の企業や業界を叩く話は、福知山線の事故もしかり、医薬業界、食品業界、エネルギー業界、ペット業界でも言えることだと思うけど、如何に規制をかけるかと自由主義の綱引きだと思っている。自由主義時代を生き抜くには過酷なほどに知恵が求められる。下手な規制は成長を阻害する。大きな社会問題が起こってから、緩やかに規制がかけられる。今回の事で建築業界に急に厳しい規制がかけられることは無いのではないかと思う。個人的には僕のいる業界以外はガンガン厳しくすればいいと思うんだけど。

Posted at 2005年12月04日 23:23


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